「現れる」と「顕れる」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「現れる」と「顕れる」の違いとは?言い換え

「現れる」「顕れる」はいずれも「あらわれる」と読む言葉ですが、細かな意味合いが異なるため注意が必要です。

この記事では、異字同訓である「現れる」「顕れる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「現れる」とは?

「現れる」は、「それまではなかったものが姿を見せる」もしくは「それまで隠れていたものがひときわ目立って見えてくる、知れ渡る」といった意味がある言葉です。

漢字の「現」には、「見えなかったものが見えるようになる」「現れる」「実際の」などの意味が含まれています。

「顕れる」とは?

「顕れる」「物事が公になる」という意味を持つ言葉です。

また、「何かが明るみに出る」「発覚する」という意味も持ち合わせています。

「顕」という漢字には、「明らか」「ハッキリしている」「明らかになる」といった意味が含まれています。

「現れる」と「顕れる」の違い

「現れる」「顕れる」の違いを分かりやすく解説します。

「現れる」「その時点まではなかったものが姿を見せる」「その時まで隠れていたものが際立って見えてきたり知れ渡ったりする」ことを意味します。

主に物理的な物事に対して使用されますが、後者の場合は物理的ではない物事に対しても用いられます。

一方、「顕れる」「物事が公になる」「発覚する」を意味し、主に「誰が見ても明らか」「より明確になる」のような意味合いが強い言葉とされています。

「現れる」の例文

「現れる」「〜が現れる」「〜に現れる」のように使われています。

様々な場面で用いることが可能な表現です。

・『空に虹が現れる』
・『歌手がステージに現れる』
・『冬の季節の兆しが現れる』

「顕れる」の例文

「顕れる」「〜が顕れる」「〜は顕れる」のように使用されます。

「顕れる」は常用外の読み方になるため、使用する機会はそれほど多くないかもしれません。

・『ついに隠し事が顕れる』
・『悪事はいつか顕れるだろう』

まとめ

「現れる」「その時点まではなかったものが姿を見せる」「隠れていたものが際立って見えてきたり知れ渡ったりする」を示し、「顕れる」「物事が公になる」「明るみに出る」を示します。

両者の使用例もチェックして、場面に合わせて使い分けましょう。