この記事では、「腎臓」と「肝臓」の違いを分かりやすく説明していきます。
「腎臓」とは?
腎臓とは、血液をろ過して体の中に溜まっている老廃物や水分、過剰な塩分などを尿と一緒に排出する働きを持った臓器のことをいいます。
腎臓は腰の上あたりのお腹の後ろ側に2つあります。
背骨を挟んで左右に1つずつついています。
腎臓が老廃物や水分、塩分などを排出することで、体内のイオンバランスや水分量などが適正に保たれます。
また、腎臓には造血ホルモンを分泌して赤血球を増やしたり、ビタミンDを活性化して骨を強くする働きも持っています。
「肝臓」とは?
肝臓とは人の臓器の中では最も大きく、右側の肋骨に守られるような位置にあります。
肝臓には3つの働きがあり、タンパク質の合成と栄養の貯蔵、有害物質の解毒と分解、胆汁の合成と分泌が挙げられます。
タンパク質は人の体になくてはならないもので、細胞に栄養を運んだり怪我をした時に血を固めたり様々な働きをします。
また、お酒などアルコールを分解するのも肝臓の役割です。
飲酒量が多すぎると肝臓の細胞がダメージを受け、肝臓の機能が低下してしまうこともあります。
「腎臓」と「肝臓」の違い
腎臓も肝臓も人の体の中で様々な働きを持つ臓器ですが、役割はそれぞれ違っています。
腎臓は血液をろ過して体の中に溜まっている老廃物や水分、過剰な塩分などを尿と一緒に排出するのが主な役割です。
それに対して肝臓には、タンパク質の合成と栄養の貯蔵、有害物質の解毒と分解、胆汁の合成と分泌といった役割があります。
それから腎臓は2つありますが、肝臓は1つだけです。
大きいのは肝臓の方で、人の臓器の中では最大の大きさになります。
まとめ
腎臓と肝臓では、働きに違いがあります。
血液をろ過して体の中に溜まっている老廃物や水分、過剰な塩分などを尿と一緒に排出するのが腎臓で、タンパク質の合成と栄養の貯蔵、有害物質の解毒と分解、胆汁の合成と分泌を行うのが肝臓になります。