「鼻歌」と「鼻唄」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「鼻歌」と「鼻唄」の違いとは?二語の違い

この記事では、「鼻歌」「鼻唄」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「鼻歌」とは?

良いことがあったり、気分がのるとき低い声で調子よく口を閉ざして歌うのが「鼻歌」【はなうた】です。

しっかりした口調で歌詞を歌うのではなく、軽い気持ちで歌いたいと思うフレーズのみを上機嫌で歌います。

「鼻歌まじり」といえば、自分が今歌いたいと思う曲を低く鼻にかけて歌いながら食器を洗ったり、車を掃除するのです。

ただ、「鼻歌まじり」はときに遊んでいるような悪い印象を与えてしまいます。

「鼻唄」とは?

「鼻歌」と同じように、伴奏なしで気軽に歌いたいとき口を閉ざしたまま鼻にかけた声で歌うことを「鼻唄」【はなうた】といいます。

はっきりした声ではなく、低い声を鼻にかけて歌うのです。

ただ、楽しい気持ちで歌うのではなく、恋人に振られたり、家族が亡くなったなど感傷的になっているときその感情が漏れ出るように歌います。

そのため、上機嫌なときではなく、心に傷を負った自分の気持ちを「鼻唄」にするのです。

「鼻歌」と「鼻唄」の違い

ここでは「鼻歌」「鼻唄」の違いを、分かりやすく解説します。

曲に合わせて歌うのではなく、機嫌が良いときや好きな歌手の歌を思い出しては口をつむんで歌うのが「鼻歌」です。

鼻にかかるような声で軽快に歌い、自由気ままな自分の時間を過ごします。

もう一方の「鼻唄」は感傷的に歌詞を歌う方法です。

良いことがあって心軽やかに歌う「鼻歌」とは違い、心が不安定で涙もろくなっているときや、人間関係で傷ついたときふと口をつむんだまま出てしまいます。

「鼻歌」の例文

・『兄は鼻歌を歌いながら軽い足取りで階段を上る』
・『美しい庭を眺めながら祖母はよく鼻歌を歌っていた』

「鼻唄」の例文

・『失恋した弟は夕日に染まる海を見つめながら鼻唄を歌う』
・『祖母は大好きな孫を失った悲しみを鼻唄で伝える』

まとめ

口を閉ざして低い声を出す歌い方を指しますが、「歌」「唄」にはまた違う意味で使われています。

どう表現するか人の表情や動きを見て、使い分けてみましょう。