「現状」と「実情」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「現状」と「実情」の違いとは?二語の違い

似たような意味で使われる言葉として「現状」「実情」があります。

2つのこ言葉はどのような基準で使い分けられているのでしょうか。

この記事では、「現状」「実情」の違いを分かりやすく説明していきます。

「現状」とは?

「現状」とは、「現在の状態」を意味する言葉です。

今まさに存在している現在の状態を指します。

時間によって変化する物事に対して使われることが多く、過去にどうだったかあるいはこれからどうなるのかなど他の時間の要素は無視し今目の前で起きている状態を表す意味で使います。

「実情」とは?

「実情」とは、「実際の事情」を意味する言葉です。

うわべだけの姿や表面的な取り繕いではない本当のところを指します。

一般的には外からは伺い知れないあるがままの様子や実態を表す意味で使うことが多く、組織の内部情報や会社の経営状況など外部からでは全てがわからない物事の本質に対して用いられる表現です。

「現状」と「実情」の違い

「現状」「実情」の違いを、分かりやすく解説します。

「現状」「実情」の違いは「基準」です。

「現状」は現在の状態を指す言葉で時間が大きな基準になっているのに対し「実情」は物事の表面と本質を基準にしている、という違いで区別されます。

「現状」は客観的な数値やデータなど事実が主な基準になりますが「実情」は数字が持つ意味やデータが示しているものなどより具体的で本質的なところを基準にする、という違いでも区別できます。

「現状」の例文

・『円安による物価高に苦しんでいるのが国内経済の現状だ』
・『思うように復旧は進んでいないのが被災地の現状である』

「実情」の例文

・『表面的に賃金は上がっているものの物価高により購買力は低下しているのが実情だ』
・『人数は足りているが一人抜ければシフトは崩壊してしまうのが実情だ』

まとめ

「現状」「実情」は似ている部分もあるものの基準な違いで区別されています。

ニュースでよく使われる言葉なので覚えておきましょう。