この記事では、「施す」と「講じる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「施す」とは?
「恵まれない人に物質的な援助を与える」、「あわれみの気持ちをもって、困っている状態の人を助ける」などのような意味をもつ言葉です。
他者に対して自分の力や物を与えることが多く、恩恵や影響をもたらすというニュアンスを含んでいます。
「講じる」とは?
問題を解決するために、考えをめぐらして適当な方法をとるという意味をもつ言葉です。
自分に対して自分の知識や考えを用いることが多く、解決や実現というニュアンスを含んでいます。
「施す」と「講じる」の違い
「施す」と「講じる」の違いを、分かりやすく解説します。
「施す」と「講じる」は、どちらも「何かを実施する」という意味の動詞ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
「施す」は、恵まれない人に物質的な援助を与える、あわれみの気持ちで、人が困っている状態を助けるような行為を表現する言葉です。
他にも、飾りや補いのために何かを付け加えることや、効果・影響を期待して、事を実施する、事態を改善するように尽力するなどのような意味をもちます。
その一方で、「講じる」は、ある目的や問題に対して、手段や方法を考えて実行することを表現する言葉です。
学問や書物について講義するという意味もあります。
「施す」の例文
・『恵まれない子供たちに、食べ物や衣服を施すことにした』
・『誰かに対して施すう気持ちをもつことは、大切なことだと思う』
「講じる」の例文
・『今回の問題に対して、解決策を講じることにした』
・『政府は経済の低迷を受けて、改善案を講じるために尽力した』
まとめ
「施す」と「講じる」は、どちらも手段や方法を考えて実施するという意味がありますが、使い分けがあります。
「施す」は、主に恩恵や効果を与えるという意味を表現する言葉です。
その一方で、「講じる」は、主に問題を解決するために対応するという意味を表現する言葉です。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。