この記事では、「しかし」と「ところが」の違いを分かりやすく説明していきます。
「しかし」とは?
前の文とは反する内容を後の文で述べるときに使用する言葉です。
「しかし」は、前の文から考えられる結果に反する内容を広く導くことが可能な言葉だと言えるでしょう。
「ところが」とは?
前の文とは違う展開になることを後の文で述べるときに使用する言葉です。
「ところが」は、後の文の内容が前の文から推測される結果とは大幅に異なるときに使用することが可能な言葉だと言えるでしょう。
「しかし」と「ところが」の違い
「しかし」と「ところが」の違いを、分かりやすく解説します。
「しかし」と「ところが」の違いは、前の文との関係やニュアンスにあります。
「しかし」は、前の文とは反対のことや予想外のことを言うときに使用します。
その一方で、「ところが」は、前の文とは矛盾することや驚くべきことを言うときに使用します。
また、「しかし」は口語的で主観的な感情が強いのに対し、「ところが」は文語的で客観的な事実を述べるときに用いられる言葉です。
「しかし」の例文
・『このラーメン屋は美味しいと評判だ。しかし、私が食べた時は麺が伸びていた』
・『彼は優秀だと聞いた。しかし、私にはそうは見えない』
「ところが」の例文
・『彼は健康的な男だった。ところが、35歳の若さで亡くなった』
・『彼は誠実な人だと思っていた。ところが、あっさりと裏切られた』
まとめ
「しかし」と「ところが」の違いは、後の文の内容が前の文から予想される範囲内にあるかどうかによって決まります。
予想される範囲内にある場合は「しかし」を、予想を大きく裏切られる場合は「ところが」を使います。
また、「ところが」には、話していた内容に驚くような結末に展開したことを知らせるというニュアンスが含まれますが、「しかし」にはそのようなニュアンスはありません。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。