この記事では、「依頼」と「要請」の違いを分かりやすく説明していきます。
「依頼」とは?
依頼は「いらい」と読みます。
お願いしたい事柄があって、頼りになりそうな方に頼むのが依頼です。
専門家にくわしい調査を頼むこと、自分の代わりに働いてもらうことを依頼と呼んでいます。
ちなみに依頼の「依」は、寄りかかるというニュアンスもあります。
また「頼」は、あてにするという意味もあります。
自分だけでは心許ないので、他の人にお願いすることを依頼と呼んでいます。
「要請」とは?
要請は「ようせい」と読みます。
ある事柄が実現するように、強くお願いに出ることを要請と呼んでいます。
政府や自治体がある団体に向けて働きかけることも、要請といいます。
問題を解決するために、大きな所が動く時に使われるのが要請といえるでしょう。
ちなみに要請の「要」は、大切なことをいいます。
また「請」には、強くお願いするという働きもあります。
組織的に強く訴えることが、要請といえるでしょう。
「依頼」と「要請」の違い
「依頼」と「要請」の違いを、分かりやすく解説します。
依頼も要請も「お願いする」という共通の意味がふくまれています。
よく似ている雰囲気の表現ですが、緊急をあらわすのは後者の「要請」です。
「雪山でけが人が出たので、救助の要請を出した」のように、一刻を争う事態にも用いられています。
一方で依頼は、日常のビジネス業務でも使われる表現です。
「配送の依頼をした」や「講演の依頼をおこなった」のように、急ぎでない場合にも活用されています。
その差を掴んでおきましょう。
「依頼」の例文
・『犬が迷子になったので、ペット探偵に依頼しました』
・『今回の依頼主は、こちらの女性です』
「要請」の例文
・『救助要請が出たので、自衛隊が被災地に向かいました』
・『国の要請を受けて、臨時のバスが運行しました』
まとめ
「依頼」と「要請」について解説しました。
言葉の差を知って、日常生活に役立てていきましょう。