この記事では、「そこで」と「その為」の違いを分かりやすく説明していきます。
「そこで」とは?
前に述べた事柄が理由や原因となって、次に述べる事柄が起こることを意味する接続詞です。
「そこで」は「そのため」と同じ意味をもちます。
また、「そこで」は、話題を変えたり、話を進めたりするときにも使用することが可能です。
「その為」とは?
前に述べた事柄が原因や理由となって、次に述べる事柄が結果や帰結となることを意味する接続詞です。
また、「その為」は、前に述べた事柄に対して、何かを実施するときにも使用することが可能です。
「そこで」と「その為」の違い
「そこで」と「その為」の違いを、分かりやすく解説します。
「そこで」と「その為」は、どちらも接続詞として使用される言葉ですが、意味や使い方に違いがあります。
「そこで」は、前に述べた事情や条件から自然に導かれる結論や行動を示すときに使用する言葉です。
その一方で、「その為」は、前に述べた原因や理由に基づいて、結果や影響を示すときに使用する言葉です。
つまり、「そこで」と「その為」の違いは、前後の文の関係にあると言えます。
「そこで」は、前の文が後の文の理由になっているのに対し、「その為」は、前の文が後の文の原因になっているということだと言えるでしょう。
「そこで」の例文
・『突然土砂降りになった。そこで、傘をさすことにした』
・『先日、お金を貸した友人と連絡が取れなくなった。そこで、私は彼の裏切りに気づいた』
「その為」の例文
・『彼女はインフルエンザにかかった。その為、5日間会社を休むことになった』
・『彼は勉強を疎かにしていた。その為、入試で落ちてしまった』
まとめ
「そこで」と「その為」の違いは、前に述べた事柄と次に述べる事柄の関係にあります。
「そこで」は、前の事柄が具体的な状況や詳細を示すときに使われ、「その為」は、前の事柄が一般的な原因や理由を示すときに使われます。
また、「そこで」は、次に述べる事柄が話し手の意志や判断によるものであることが多く、「その為」は、次に述べる事柄が客観的な事実や結果であることが多いと考えられます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。