この記事では、「見せる」と「魅せる」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「見せる」とは?
目線を向ける人に物事の真実を分かりやすく伝えることを「見せる」【みせる】といいます。
客観的に嘘がないように伝えるため、慎重に言葉を選んで伝える必要性があるのです。
例えば、自分が行なっている接待はどのようなものか内容を伝えたり、自分の姿を現しては存在することを伝えます。
また、今の感情を態度や行動といったもので分かるように相手へ示すのです。
「魅せる」とは?
人々に魅力を伝えて虜にすることを「魅せる」【みせる】といいます。
目を惹きつけては心を奪うという意味で使われているほど、自分の魅力的な演技や踊りを披露して視線を独り占めにするのです。
それだけ周囲とは違う恵まれた才能を惜しげもなく披露して釘付けにします。
とくに、心から感動させる絵画を描いたり、心を奪うほどの歌を披露する歌手の声や姿は強く魅了されるのです。
「見せる」と「魅せる」の違い
ここでは「見せる」と「魅せる」の違いを、分かりやすく解説します。
相手に対して、表情や動きで何を伝えたいか分かりやすく示すのが「見せる」です。
「地図を広げて見せる」といえば、どのように目的地へ行けばいいか分かりやすく伝えます。
もう一方の「魅せる」は具体的に客に歌や踊り、作品といったもので感動させたり、心を揺さぶるという意味で使う言葉です。
魅了するという意味でも使われているほど魅惑的な動きで気持ちを惹き、独特な盛り付け方で見る人を驚かせます。
「見せる」の例文
・『留学していた妹が、海外で撮った写真を何十枚と見せる』
・『雲の合間から満月が顔を見せる夜空に神秘的なものを感じた』
「魅せる」の例文
・『寺の住職は、大筆を使って大きく漢字を書いて魅せる』
・『生花を前に、歌舞伎を演じる役者の姿に人々が胸を熱くした』
まとめ
どちらも「みせる」と読みますが、「見」と「魅」にはまた違う意味があり、使う状況も異なってきます。
そこに注意して使い分けてみれば、うまく使いこなせるでしょう。