この記事では、「隠す」と「秘める」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「隠す」とは?
相手の物を勝手に見えない所に入れて、見つからないようにすることを「隠す」【かくす】といいます。
このような行動して、嫌う相手を困らせる場合に使う手段でもあるのです。
他には問題を起こした人の理由について知っているというのに、あえて嘘をついて真実を言わないことを「隠す」というわけです。
このように、わざと物が見えないようにする、知っていても自分は分からないと秘密にしたままでいることを指します。
「秘める」とは?
本当は事実を知っていても、自分の胸の内に隠して周囲に伝えないことを「秘める」【ひめる】といいます。
例えば、同僚が結婚する女性社員のことが好きという気持ちがあるのを周囲に言わず、自分の胸の中にしまっておくその行為を指すのです。
このような意味から、「彼には夢を実現させる可能性を秘める」といかに能力があるか伝えられます。
「隠す」と「秘める」の違い
ここでは「隠す」と「秘める」の違いを、分かりやすく解説します。
大事な物をわざと移動させて見えなくする行為を「隠す」といいます。
「嫌いな部下の靴を隠す」というように、好きではない者を困らせてやろうといった魂胆を持って見えなくするのです。
ここから「人に知られたくない部分を隠す」と、わざと知られないようにします。
もう一方の「秘める」は自分の気持ちを胸の内に隠して相手に伝えないという意味がある言葉で、いつまでも告白せず、一生涯にわたって口外しない人もいるのです。
「隠す」の例文
・『同級生にずっと恋焦がれていた気持ちを隠す』
・『悪口を言う先輩が困るように、携帯電話を箱の中に隠す』
「秘める」の例文
・『彼は日本の将来を大きく変える才能を秘める者となる』
・『美術の世界に新風を吹き込む人材となれる力を秘める』
まとめ
物を見えない所に入れてしまうか、才能を持つ者や相手への気持ちを伝えないという場面で使われているとの違いがあると覚えればいいでしょう。