この記事では、「司る」と「主る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「司る」とは?
管理するという意味で使用されるような動詞を意味する言葉です。
職務や任務として、ある事柄に責任を持って取り扱うことを表現すると言えます。
漢字の「司」には、「官職について仕事をする」という意味があると考えられます。
「主る」とは?
取り扱うという意味で使用されるような動詞を意味する言葉です。
自分のものとして、ある事柄を自由に操ることを表現すると言えます。
漢字の「主」には、「中心となってはたらくこと」という意味があると考えられます。
「司る」と「主る」の違い
「司る」と「主る」の違いを、分かりやすく解説します。
「司る」と「主る」は、どちらも「つかさどる」と読む言葉ですが、ニュアンスや使い方に違いがあります。
「司る」は、職務や任務として何かを管理するということを表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「主る」は、神や仏などの霊的な存在が何かを支配するということを表現する際に使用する言葉です。
「司る」の例文
・『運命を司る神が、彼の味方をしたとしか思えないような出来事が起きた』
・『彼はこの会社で、広告業務の全てを司る男なので、他の社員からの信頼も厚い』
「主る」の例文
・『神話の中では、彼が天下を主る神と言われる存在だ』
・『彼の数奇な運命を主る存在が、どこかにいるのかもしれない』
まとめ
「司る」と「主る」の違いは、主体と対象の関係にあると考えられます。
「司る」は、主体が対象に対し、一定の権限や義務を持っていることを表現する言葉です。
対象は、主体に従属するものではなく、主体が責任を負うものだと考えられます。
その一方で、「主る」は、主体が対象に対して完全な支配権を持っていることを表現する言葉です。
対象は、主体の所有物や支配下にあるものだと言えます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。