この記事では、「就任」と「選任」の違いを分かりやすく説明していきます。
「就任」とは?
任務や職務につくことを意味する言葉です。
会社の役職や、チームの担当などの、ある役目に新しくおさまることを表現します。
「就任」の「就」は「仕事にとりかかる」などを指し、「任」は「つとめ」や「役目をつとめる」を指しています。
このように、「就任」は「新たに任務につくこと」を意味する言葉だと考えられます。
「選任」とは?
選ぶことによって任務や職務につくことという意味をもつ言葉です。
何らかの選考や投票などの方法で、ある役目に選ばれることを表現します。
「選任」の「選」は「えらぶ」や「えらばれる」を指し、「任」は「就任」と同じく「つとめ」や「役目をつとめる」を指しています。
このように、「選任」は「選ばれて任務につくこと」を意味する言葉だと考えられます。
「就任」と「選任」の違い
「就任」と「選任」の違いを、分かりやすく解説します。
「就任」と「選任」は、どちらも役職につくことを表す言葉ですが、ニュアンスや使い方が異なります。
「就任」は、選ばれた人がその役職につくことを表現する言葉です。
その一方で、「選任」は、適切な人をその役職に選ぶことを表現する言葉です。
つまり、「就任」は結果、「選任」は過程を表す言葉だと言えるでしょう。
「就任」の例文
・『彼が新しい社長に就任することになった』
・『新たな教授が就任するまでは、彼が代理を務めることになった』
「選任」の例文
・『会長の選任は、来週に実施されるようだ』
・『彼が新しいプロジェクトのリーダーに選任されたと考えられる』
まとめ
「就任」と「選任」との違いは、「選ばれるかどうか」という点にあります。
「就任」は、単に任務につくことのみを指し、どのようにしてその役目についたかは問わない言葉だと考えられます。
しかし、「選任」は、選ぶことによって任務につくことを指し、その役目につくためには何らかの選考や投票などのプロセスが必要であることを示しています。
この点は、両者の明確な違いだと考えられます。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。