この記事では、「昔」と「過去」の違いを分かりやすく説明していきます。
「昔」とは?
「昔」は「むかし」と読みます。
かなり前の年代を、あらわす表現です。
その人にとって良かった年代をあらわすことが多く、例えば「昔は良かった」というと、その人の青春時代をいいます。
「私の若い頃は」と同じように用いられています。
また「大昔は」と「大」がつくと、自分の生きていなかった、遥か前の時代をいいます。
去年やおととしよりもずっと前のことが「昔」といえるでしょう。
「過去」とは?
「過去」は「かこ」と読みます。
未来の反対をあらわす熟語です。
過ぎ去ってしまった時間をあらわす表現で、今でもなく未来でもない時間は、すべて「過去」といえます。
二度と戻ることができない時間帯、振り返ることしかできない時間が過去といえるでしょう。
過去、未来、現在と3分割して、時間の流れをチェックする時に用いられています。
時間を物差しではかった時の、ひとつのゾーンが過去です。
「昔」と「過去」の違い
「昔」と「過去」の違いを、分かりやすく解説します。
昔と過去はとても良く似ていますが、過去という大きな袋の中に「昔」があると考えると、分かりやすくなります。
過去は過ぎ去った時間なので、現時点よりも前の時間はすべて「過去」になります。
ところが「昔」は人によって曖昧なところがあり、10年前を昔と考える方がいれば、30年前を昔と思う方もいます。
つまり過去という時間帯の中にある、曖昧な枠組みが昔です。
覚えておきましょう。
「昔」の例文
・『アルバムをめくって、昔のことを懐かしく思い出しました』
・『昔は田んぼだらけだった所に、今は巨大なビルが建設されています』
「過去」の例文
・『過去を振り返る時間があるなら、未来を見ましょう』
・『今日の英語の授業では、過去形をおさらいします』
まとめ
「昔」と「過去」の違いについて解説しました。
過去という大きな帯の中に、昔がふくまれています。
何年前を昔と考えるかは、人によって変わってきます。
過去は誰が見ても明らかな、過ぎ去った時間をいいます。