この記事では、「粗品」と「記念品」の違いを分かりやすく説明していきます。
「粗品」とは?
粗品は「そしな」と読みます。
こちらから相手に、物を贈る時の言い方です。
「大した物ではありませんが」という意味があります。
粗品の「粗」は、謙遜するという意味が混じっています。
「珍しい物でありませんが、許してくださいね」と断りの気持ちを伝えるのが粗品といえるでしょう。
簡単なギフトを指すので、タオル、除菌ティッシュ、ボールペンなど、小さな雑貨を渡す時に使われています。
「記念品」とは?
記念品は「きねんひん」と読みます。
何かのお祝い、節目に作られるおめでたいグッズをいいます。
例えば卒業の記念品というと、PTAや学校から贈られる文房具や雑貨をいいます。
また結婚式の記念品というと、結婚記念につくる時計、写真フレームをあらわします。
結婚、就職、開店など人生の節目に併せて製作されるのが記念品です。
節目でなくても製作される企業のノベルティとは、少々意味合いが異なっています。
「粗品」と「記念品」の違い
「粗品」と「記念品」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらもギフトシーンで使われる表現です。
粗品はお世話になっている方にお配りするティッシュ、タオル等をいいます。
「日頃から、ありがとうございます」と感謝の気持ちをこめて、ささやかにお渡しするのが粗品といえるでしょう。
一方で記念品は卒業式、結婚式、受賞式など式典にまつわる、アニバーサリーグッズをいいます。
記念日が一生の思い出になるように、関係者に向けて作った物をあらわします。
「粗品」の例文
・『粗品ではございますが、お受け取りください』
・『簡単ですが、粗品をご用意させていただきました』
「記念品」の例文
・『お帰りの際に、記念品を忘れずにお持ちください』
・『先日は大層な記念品をいただき、ありがとうございました』
まとめ
「粗品」と「記念品」の違いを解説しました。
言葉の差を学んで、シーンに合う日本語を見つけていきましょう。