この記事では、「述べる」と「言う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「述べる」とは?
「述べる(のべる)」とは、「声あるいは文字によって自分の意見・感想などを伝えること」を意味しています。
「述べる」は、「音声言語(話す声)」と「文字言語(書いた言葉)」の両方で使える言葉になっています。
「述べる」という言葉には、「下調べしたり文章化したりしたものを含めて、ある程度まとまった内容を話したり書いたりする」といった意味のニュアンスが備わっています。
「言う」とは?
「言う」とは、「言葉を口に出すこと」を意味しています。
「言う」というのは、「声に出して言葉を話す」を意味している言葉です。
厳密な辞書的意味では「言う」にも「文字で思い・考えを表現する」の意味はあるのですが、一般的な用法では「声に出して表現すること」の意味合いになります。
また「言う」は、「動物などの鳴き声や(生き物の声ではない)物音がする」といった意味も持っています。
「述べる」と「言う」の違い
「述べる」と「言う」の意味の違いを、分かりやすく解説します。
「述べる」は、「話し言葉(声)と書き言葉(文字)の両方で自分の考え・意見などを伝える」の意味を持っています。
「言う」は基本的に「声に出して短めに話す」の意味であり、「書き言葉(文字)として表現する」の意味ではあまり使われません。
また「述べる」のほうが「調査したり下書きしたりしたまとまった内容を長文で伝えるという意味のニュアンス」が強くなっています。
もう一つの違いとして、「言う」は「猫がニャンニャン言う・バイクがブンブン言う」のように、人間の話し言葉ではない動物の鳴き声やモノが出す音にも使えるということです。
「述べる」は、人間の言葉以外の動物の声や物音には使用できません。
「述べる」の例文
・『学術的な内容を詳しく述べるとかなりの時間がかかります』
・『この文章が述べている内容の要点を、200文字程度のサマリーにまとめなさい』
「言う」の例文
・『そんなに母親に文句ばかり言うなら、自分で料理や洗濯をすればいいでしょう』
・『築80年は越えている古いお屋敷だったので、ドアの開け閉めをしただけでギーギー言っていました』
まとめ
この記事では、「述べる」と「言う」の意味の違いを詳しく解説しましたがいかがでしたか「述べる」と「言う」の意味の違いや例文を調べたいときは参考にしてください。