「夜空」と「星空」はいずれも「空」という言葉を含んでいますが、意味が異なるため区別して覚える必要があります。
この記事では、「夜空」と「星空」の違いを分かりやすく説明していきます。
「夜空」とは?
「夜空」は「よぞら」と読む言葉で、「夜間の空」を意味します。
「夜」は「日没から日の出にいたる時間帯」「太陽が沈んだあとの暗い時間」のことを表し、「空」は「頭上に高く広がる空間」「天空の状態」などの意を示します。
「星空」とは?
「ほしぞら」と読む「星空」は、「数多くの星が輝いている夜の空」「星がきらめいている空」という意味がある言葉です。
「星」は「宇宙に存在する天体のうち、地球と太陽と月を除いた恒星や惑星、彗星など」を示します。
「夜空」と「星空」の違い
「夜空」も「星空」も「空」「夜間の空」という意味合いを持つ点は共通していますが、以下のような違いがあります。
「夜空」は「日没から日の出までの時間における空」を意味し、「夜間の空」を直接的かつシンプルに表現した言葉といえます。
その半面少々漠然とした印象もあり、月や星が見えているのか、晴れているのか雨が降っているのかなどの詳しい空模様を示す意味合いは少ないといえます。
一方、「星空」は文字通り「星が輝いている夜の空」「沢山の星が見える空」を示しており、上記以外の空模様に対して使用されることはほとんどない言葉と考えられます。
「星空」が見られる環境や条件としては、「夜空に雲がなく晴れている」「空気中の水蒸気が少なく乾燥している」「塵や花粉などの不純物が少なく空気が澄んでいる」「周辺に明かりが少ない」などが挙げられます。
なお、満天の「星空」という表現がありますが、「満天」は「空一杯になること」を示すため、「空」の意味合いが重なってしまうといわれています。
この場合の正しい表現は「満天の星」になりますので注意しましょう。
まとめ
「夜空」は「夜間の空」を示し、「星空」は「数多くの星が輝いている夜の空」「星がきらめいている空」を示します。
「星空」が見える環境や、注意したい表現についても覚えておきましょう。
ぜひ類似する言葉の違いを理解する参考にしてください。
