この記事では、「網羅(もうら)」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「網羅」という言葉の意味
魚をとる「あみ」の「網」と鳥をとる「あみ」の「羅」という文字を組み合わせた「網羅」という言葉は、海や陸の獲物をくまなく手に入れることができるという意味合いから、「全てを取り入れる」「残さず集める」などと言うニュアンスで使用されるようになった言葉です。
「網羅」という言葉の1つ目の意味は「すべてを残さずに取り込む」という意味で、人や物事を対象に使用されます。
2つ目は魚をとる網や鳥をとる羅(あみ)という意味から転じて「人を束縛するものや法律における制裁など」を意味します。
「網羅」のポジティブな言い換え
「網羅」という言葉のポジティブな言い換えは以下の通りです。
・『把握(はあく)』
「しっかりとつかむこと」や「手中におさめること」などの意味合いを持ち、物事の順序をしっかりと掴んで理解して認識することを指します。
・『包含(ほうがん)』
「中に包み含むこと」「ひっくるめて合わせ持つこと」などという意味のある言葉で、Aの中にBを含む、または、BもAも成り立つという関係にある場合に使われます。
・『含有(がんゆう)』
「成分や内容として含んでいること」を指す言葉で、「量」や「成分」などと組み合わせて使用されています。
・『ひとつにまとめる』
「ひとまとめにする」「ひっくるめる」「全部まとめる」などの意味合いをもつ言葉で、ばらばらの状態である複数のものを一つにまとめることを指します。
「網羅」の類語や言い換え
「網羅」の類語や言い換えは以下の通りになります。
・『ひとからげ(にする)』
「様々な種類のものを無差別にひとまとめにすること」という意味の言葉で、良し悪しの区別をせずに、何もかも同じように扱うことを指します。
・『集大成(しゅうたいせい)』
「広い範囲に渡って数多くのものを集め、一つのものにまとめ上げること」という意味を持つ言葉で、近しい意味では「集成(しゅうせい)」と言葉があります。
・『全範囲』
「すべての範囲を含んでいる」という意味を持つ言葉で、物理的な範囲のみを指すのが一般的で、目に見えない範囲については対象外となります。
・『カバーする』
「足りないところを補うこと」「保護や支援をすること」という意味合いで使われる言葉で、「補う」「埋め合わせる」「覆う」などの意味合いを持つ「cover」という英単語から派生した言葉です。
まとめ
今回は「網羅」という言葉について紹介しました。
「網羅」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。