この記事では、「儲け」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「儲け」という言葉の意味
勘違いされていることが多いですが、「儲け」の「儲」という文字は、「信」と「者」ではなく、「人」と「諸」を組み合わせた言葉です。
「諸」には「たくわえる」という意味合いがあるので、「人」+「諸」で「人が蓄える」という意味を持ち、転じて「お金が入ってくる」というニュアンスの表現になります。
「儲け」という言葉の1つ目の意味は「得をすること」です。
2つ目は「思いがけなく良いことが起こること」を意味しています。
「骨折り損のくたびれ儲け」は、お金を得たり、得をしたりすることがない、全く利益の伴わない無駄な努力を表す表現になります。
「儲け」のポジティブな言い換え
「儲け」という言葉のポジティブな言い換えは以下の通りです。
・『利益』
「事業などによる儲けや利潤」を表す言葉で、仏教用語では「仏の教えにしたがうことで得られる恩恵や幸福」を指しています。
・『利潤(りじゅん)』
「利によって潤う」さまを表す言葉で、「収入全体から支出額を差し引いた残り」を表す表現になります。
・『利鞘(りざや)』
「借りたお金の金利よりも、高い金利で貸し出した場合に得ることのできる利益」を意味する言葉で、証券取引においては、売値と買値の差額によって生じる利益を指します。
・『利得(りとく)』
文字どおり「得る利益」を意味する言葉で、電気工学において電気回路における入力と出力の比を示す用語になります。
「儲け」の類語や言い換え
「儲け」の類語や言い換えは以下の通りになります。
・『マージン』
「余裕」や「差」を意味する英単語「margin」から派生した表現で、「手数料」や「利ざや」などの意味で使われています。
・『収益』
「企業などの営業活動によって実現した価値の増加」や「会社に入ってくるお金」などを指す言葉で、原則として製品や商品を販売したり、サービスを提供することで得られる利益を指しています。
・『稼ぎ(かせぎ)』
「働いて得た報酬や収入」や「労働の対価で得られるお金」などを表す言葉で、「共稼ぎ」や「稼ぎ頭(がしら)」などという表現で使用されています。
・『便益(べんえき)』
「便利かつ利益があるようにすること」を意味する言葉で、ビジネスシーンやニュースなどでよく耳にする表現です。
まとめ
今回は「儲け」という言葉について紹介しました。
「儲け」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。