「彼女」と「嫁」はいずれも女性に対して使われる言葉ですが、意味が異なるため区別して使用することが必要です。
この記事では、「彼女」と「嫁」の違いを分かりやすく説明していきます。
「彼女」とは?
「彼女」は「かのじょ」と読む言葉で、「三人称の人代名詞」を意味し、「話し手や相手以外の女性」に対して使用します。
もともと日本では男女共に「かれ」という三人称を使っていましたが、明治以降に英語など西欧言語における三人称女性代名詞の訳語として「彼女」という言葉が使用されるようになったそうです。
また、「彼女」は「恋愛関係にある女性」「恋人」「愛人」という意味も持ち合わせています。
「嫁」とは?
「よめ」と読む「嫁」は「息子の配偶者である女性」を意味する言葉です。
また「自分の妻」または「他者の妻」という意味で用いられることもあります。
上記のほかに、「結婚直後の女性」や「新婦」などの意味も含まれています。
「彼女」と「嫁」の違い
「彼女」と「嫁」の違いを分かりやすく解説します。
「彼女」は「三人称の人代名詞の一種」を意味し、話し手や相手以外の女性に対して使用される言葉です。
英語の“she”と同等の役割があり、「彼女はインフルエンザで会社を休んだ」「その傘は彼女のものです」などのように使われます。
また、「彼女」は「恋愛関係にある女性」という意味も持っており、この場合はどちらかというと代名詞ではなく固有名詞的に使用されます。
「弟に彼女ができたようだ」「彼女とカフェで待ち合わせている」のように用います。
一方、「嫁」は「子息の配偶者である女性」を意味し、「息子の嫁と買い物に行く」や「嫁姑問題」のように使われます。
「自分の妻」もしくは「他者の妻」という意味で使用されることもあり、「嫁の実家に帰省する」や「彼のお嫁さんは気立てが良い」などのように用いられます。
そのほか、「結婚したばかりの女性」や「新婦」を示すこともあり、この場合は直前に「花」をつけて「花嫁」と表現する場合もあります。
まとめ
「彼女」は「三人称の人代名詞の一種」「恋愛関係にある女性」を示し、「嫁」は「息子の配偶者」「自分や他者の妻」などを示します。
両者共に複数の意味を持っていますので、TPOに応じて使い分けることが重要です。
ぜひ言葉の違いを知る参考にしてください。