この記事では、「忘れた」と「覚えていない」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「忘れた」とは?
1度覚えた内容が頭の中から消えてしまうことを「忘れた」【わすれた】といいます。
例えば、仕事の手順を記憶したというのに、すっかり失われてしまった状態を指すのです。
使い方としては、「家に腕時計を忘れた」と本来であれば身に付ける物を置いて来たと伝えられます。
また、「ガスで風呂を沸かすのを忘れた」とやるべき事をやっていない状態を伝えるのです。
「覚えていない」とは?
記憶したものをきれいに忘れてしまった状態を「覚えていない」【おぼえていない】といいます。
本来であれば覚えておくべき内容を時間の経過と共に失った状態を指すのです。
使い方としては、「上司から伝えられた内容を覚えていない」といって、記憶にない困った状態を指します。
また、本当は事件に関与している犯人が逃げたいと思うとき、「知らない」という意味を込めて使うわけです。
「忘れた」と「覚えていない」の違い
ここでは「忘れた」と「覚えていない」の違いを、分かりやすく解説します。
すっかり言われた事が頭の中から消えてしまったとき、「忘れた」といいます。
また、必要な物を持っていない場面で「携帯電話を忘れた」というのです。
もう一方の「覚えていない」は先ほどまでは記憶していましたが、忙しいときは言われた内容をすっかり忘れてしまったと伝えられます。
また、自分がやらかしたとき、叱られないようにするため記憶にないと伝えるときに使うわけです。
「忘れた」の例文
・『遠足に行くとき、持ち物を確認せず家を出たため水筒を忘れた』
・『何を頼まれたか忘れたので、息子に電話をかけて買う物を聞いた』
「覚えていない」の例文
・『先ほど注意されたのに、言われたことをまるで覚えていない』
・『酔っていたので、子供を自転車で轢いたことを覚えていない』
まとめ
どちらも記憶にない状態を指しますが、どのような状態であるかさらに人の行動を見たり、資料を見て深堀して使い分ける方法を学んでみるといいでしょう。