この記事では、「飽き性」と「飽きっぽい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「飽き性」とは?
「飽き性」は、物事に対して飽きやすい性質を表す言葉で、そのような性質をもつ人に対して「性格」の意味合いとして用いられている言葉です。
また、「飽き性」という言葉には、集中できない、長続きしないといったネガティブなイメージがある反面で、深く執着しない、好奇心が旺盛といったポジティブな一面も持ち合わせている場合も多く、「飽き性」であることがすべてにおいてマイナスに働くというわけではないといえます。
「飽きっぽい」とは?
「ぽい」という言葉は、名詞、動詞、形容詞などに付けられる接尾語で、様子や推量を表す際に用いられています。
ですから、「飽きる」+「ぽい」で「飽きやすいようだ」というニュアンスになるわけです。
このことから、必ず飽きるというわけではなく、「飽きやすい傾向がある」という意味としてとらえることができると分かります。
「飽き性」と「飽きっぽい」の違い
「飽き性」と「飽きっぽい」は、ある物事について集中が長続きしない、同じ物事を続けて行うのが苦手といったイメージの言葉ですが、ニュアンスや使い方に違いがあります。
「飽き性」には「性質」というニュアンスが含まれ、そのような性格や性分の持ち主である場合によく使われます。
一方の「飽きっぽい」には形容詞的なニュアンスが含まれています。
そのため、飽きやすい、飽きることがあるといった様子や状況を表す際によく用いられています。
ビジネスシーンにおいては、「飽き性」が適しており、「飽きっぽい」はカジュアルな会話の中で使われている言葉となります。
「飽き性」の例文
・『飽き性のせいか趣味がころころと変わる傾向がある』
・『飽き性が災いして本を最後まで読み切ることができない』
「飽きっぽい」の例文
・『飽きっぽい性格のため同じ仕事を長く続けたことがない』
・『面白いと評判だけあって飽きっぽい私にも読破できました』
まとめ
いかがでしたか。
「飽き性」と「飽きっぽい」は、どちらも「すぐに飽きてしまう」という意味合いをもつ言葉ですが、ニュアンスと使い方に違いがあることが分かります。