この記事では、「混ざる」と「混じる」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「混ざる」とは?
2つ以上の液体が1つに混じることを「混ざる」【まざる】といいます。
片方の液体に少量の液が混ざったとき、重力により交わるか、棒でかき混ぜたことでしっかり1つの色として完成させられるのです。
使い方としては、「水と絵の具がきれいに混ざる」といって、色を薄くして塗りやすくします。
他にも牛乳に果汁がきれいに混ざり、味や甘さが均等に馴染んでいく様を表すのです。
「混じる」とは?
違う種類のものが混じっていくことを「混じる」【まじる】といいます。
例えば、「お酒に魚の旨味が混じる」といえば、違う味が混じれば深みが増したり、いつもとは違う美味しさを堪能できるのです。
また、きれいに絵の具同士が「混じる」とまた違った色が出せたりと工夫できます。
このように、あえて違う物を1つにすると個性的な色が作れたり、旨味を引き出せるのです。
「混ざる」と「混じる」の違い
ここでは「混ざる」と「混じる」の違いを、分かりやすく解説します。
少しでも違う物を入れて、ひとりでに混じることを「混ざる」といいます。
食べ物に食べられない人工的な容器の破片が「混ざる」といった言い方もできるのです。
もう一方の「混じる」は違う種類の物が混じり合うことを指します。
食べ物に虫が「混じる」といえば、食べられないものが入り込んで調理された状態を意味するのです。
また、「混ざる」は自分から率先して人の輪の中に入りますが、「混じる」は流れにのって入り込むという意味でも使われています。
「混ざる」の例文
・『集団にすんなりと混ざる弟の行動は参考になる』
・『沈下した味噌がしっかり混ざるようお玉でかき混ぜた』
「混じる」の例文
・『炒め物に不要な調味料が混じると味が変わってしまった』
・『近所に住む中年の叔母さんは話の輪に混じるのが上手い』
まとめ
同じように「混」を使っていますが、「ざ」と「じ」の違いによりまた異なる使い方ができます。
どのような点に注意して使い分けてやればいいかに焦点を当てて使い込んでみるといいでしょう。