この記事では、「講演を聞く」と「講演を聴講する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「講演を聞く」とは?
文字通り、講演の内容を、自分の耳で聞くことを意味する言葉です。
「講演を聞く」という言葉は、講演を聞く人の立場や目的に関係ありません。
ちなみに、敬語の表現もあり、目上の人が講演を聞くことを表現する場合には、「講演をお聞きになる」や「講演を聞かれる」などのように言えるでしょう。
「講演を聴講する」とは?
講演を単に聞くだけでなく、学ぶことを目的するという意味をもつ言葉です。
「講演を聴講する」という言葉は、講演を聞く人が、学生や研究者などの学習者である場合に使用されることが多いと考えられます。
また、「講演を聴講する」は、敬語の表現はありませが、丁寧に話す際には、「講演を聴講します」や「講演を聴講いたします」などのように言えるでしょう。
「講演を聞く」と「講演を聴講する」の違い
「講演を聞く」と「講演を聴講する」の違いを、分かりやすく解説します。
「講演を聞く」と「講演を聴講する」の違いとしては、主に「聞く」の敬語表現と「聴講する」の意味にあると言えます。
「聞く」という言葉の敬語表現は、目上の人が「講演を聞く」ことを話す際には、「講演をお聞きになる」や「講演を聞かれる」などのように言うことによって、相手への敬意を表します。
また、自分や身内の人が「講演を聞く」ことを話す際には、「講演をお聞きする」や「講演を拝聴する」などのように謙譲語の意を示すと言えるでしょう。
「講演を聞く」の例文
・『彼女は有名起業家の講演を聞くことにした』
・『単に講演を聞くだけでは意味がなく、その後に行動することに意味がある』
「講演を聴講する」の例文
・『徳の高いお坊さんの講演を聴講することになった』
・『講演を聴講するのであれば、自分の為になる時間にしなければならない』
まとめ
「講演を聞く」は、一般的な表現で、講演の内容に興味がある人が聞くことを表現する言葉です。
その一方で、「講演を聴講する」は、より専門的な表現で、講演の内容に学びたいという目的がある人が聞くことを表現する言葉だと言えるでしょう。