この記事では、「そちら」と「そこ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「そちら」とは?
聞き手がいる方向に対し、聞き手や、聞き手の側にいる人を指す場合に使用する言葉です。
また、「そちら」という言葉は、「そこ」よりも丁寧な言い方で、敬語として使われることが多いと考えられます。
しかし、公的な場面では、冷たい印象を与えることがあるので注意しなければなりません。
「そこ」とは?
聞き手のそばにある場所や物を意味する言葉です。
「そこ」という言葉は、「そちら」よりもくだけた言い方であり、親しい人や目下の人に対し、使用されることが多いと言えるでしょう。
「そちら」と「そこ」の違い
「そちら」と「そこ」の違いを、分かりやすく解説します。
「そちら」と「そこ」は、基本的に、相手の近くにあるものや場所を意味する言葉ですが、ニュアンスや使用される場面に違いがあります。
「そちら」は、敬語であり、相手に対する尊敬や丁寧さを表現する際に使用する言葉です。
基本的に、相手の場所や立場、シチュエーションなどを示すことが多いと考えられます。
その一方で、「そこ」は、相手に対する特別な敬意や親しみを表さないと言えます。
相手の近くにある具体的なものや場所を指すことが多いと言えるでしょう。
「そちら」の例文
・『10年以上の年月が経ちましたが、そちらの様子は、お変わりないでしょうか?』
・『そちらの方は、彼の父親のようです』
「そこ」の例文
・『そこから見える景色は、何にも代えがたいものだった』
・『あの犬は、昨日までそこにいたが、今朝はもういなかった』
まとめ
「そちら」と「そこ」は、指示代名詞として使用される場合と、人称代名詞として使用される場合という違いがあります。
基本的に、指示代名詞としては、聞き手に近い方向や場所を表現します。
また、人称代名詞としては、聞き手や聞き手のそばにいる人を表現する言葉です。
その中で、「そちら」は、「そこ」よりも丁寧なニュアンスを含みますが、敬語ではないと考えられます。
敬語として使用したい場合は、「そちら様」や「そちらの方」などの言い方があると言えるでしょう。