「もたらす」と「及ぼす」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「もたらす」と「及ぼす」の違いとは?言い換え

この記事では、「もたらす」「及ぼす」の違いを分かりやすく説明していきます。

「もたらす」とは?

とある目的やシチュエーションを可能にすることを意味する言葉です。

基本的に、ポジティブな事象やネガティブな事象のどちらにも使用することが可能な言葉だと言えるでしょう。

「及ぼす」とは?

とあるインパクトや影響などが、浸透する様子を意味する言葉です。

基本的には、ネガティブな事象に使用することが多い言葉だと言えるでしょう。

ポジティブなイメージで使用するのであれば、「もたらす」の方が適していると言えるでしょう。

「もたらす」と「及ぼす」の違い

「もたらす」「及ぼす」の違いを、分かりやすく解説します。

「もたらす」「及ぼす」は、似たような意味をもつ言葉ですが、その影響に対する使い方に違いがあります。

「もたらす」は、何かの要因となるものが、別の状態を引き起こすことを表現する際に使用する言葉です。

その一方で、「及ぼす」は、要因となるものが、ある状態に影響を与えることを表現する際に使用する言葉です。

このように、「もたらす」は、結果が確定的であることを意味しますが、「及ぼす」は結果が不確定的であることを意味すると言えるでしょう。

「もたらす」の例文

・『彼はこの分野に、100年分の発展をもたらす逸材として、期待されている』
・『一人旅に出かけることによって、自分の可能性に関する深い知見をもたらすと考えられる』

「及ぼす」の例文

・『新型コロナウイルスの感染拡大は、世界中に危機を及ぼすと考えられる』
・『ストレスフルな生活を続けることは、人間の身体に深刻な影響を及ぼす』

まとめ

「もたらす」「及ぼす」は、共に何かしらの影響を与えることを意味する言葉ですが、使い方やニュアンスに少し違いがあります。

「もたらす」は、ポジティブとネガティブ、どちらのケースでも使用可能で、ある状態を導くことを表現する言葉です。

その一方で、「及ぼす」は、ネガティブな影響を示す際に使用する言葉です。

ある作用や影響が浸透するようにすることを表すと言えるでしょう。