この記事では、「ジレンマ」と「トレードオフ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ジレンマ」とは?
とある課題のソリューションとして、2つの選択肢があるものの、どちらを選択したところで、不利益が生じるため、どちらを選ぶべきか葛藤することを意味する言葉です。
また、「ジレンマ」という言葉は、その選択肢に対し、基本的に否定的な感情を抱いていることが多いと考えられます。
「トレードオフ」とは?
何かを手に入れるためには、何かを失う必要があることを意味する言葉です。
また、「トレードオフ」という言葉は、どちらも手にしたいというポジティブなニュアンスを持ちながら、どちらかを選ぶことに迫られるという印象のある言葉だと言えるでしょう。
「ジレンマ」と「トレードオフ」の違い
「ジレンマ」と「トレードオフ」の違いを、分かりやすく解説します。
「ジレンマ」と「トレードオフ」は、似たような意味をもつ言葉ですが、選択肢に対する姿勢が異なると言えます。
「ジレンマ」は、2つの選択肢の中から、どちらを選んだところで、不利益を被ることを表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「トレードオフ」は、自分が何か手に入れるために、別の何かを捨てなければならないという意味を表現する際に使用する言葉です。
このように、「ジレンマ」には、常にネガティブなニュアンスがつきまといますが、「トレードオフ」はあくまで、何かを得るというスタンスがあるので、異なる概念だと言えるでしょう。
「ジレンマ」の例文
・『囚人のジレンマとは、心理学の分野では、非常に有名な概念として知られている』
・『あの新進気鋭のスタートアップは、今まさに、イノベーションのジレンマに苦しめられている』
「トレードオフ」の例文
・『この世の物事は、全てトレードオフなので、全てを手にすることは不可能だ』
・『彼はトレードオフの本質を理解しているので、今の仕事に全てを捧げた』
まとめ
「ジレンマ」と「トレードオフ」は、似たニュアンスの言葉ですが、意味や使用シーンに違いがあります。
それぞれの言葉を正しく理解できるように注意しましょう。