「厚かましい」と「おこがましい」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「厚かましい」と「おこがましい」の違いとは?言い換え

この記事では、「厚かましい」「おこがましい」の違いを分かりやすく説明していきます。

「厚かましい」とは?

行動や態度に慎みがなく、遠慮や恥を知る気持ちがないことを意味する言葉です。

また、「厚かましい」という言葉は、自分を謙遜する意味や、前置きとして「厚かましいですが」と使われることもありますが、他人に対して使う場合は非難や批判の意味になります。

「おこがましい」とは?

身の程をわきまえない、差し出がましい、生意気なことを意味する言葉です。

「おこがましい」という言葉は、「いかにもばかばかしい」「ばかげている」などのような意味合いもあり、この場合は「世の中おこがましいことが多い」のように使用されます。

「厚かましい」と「おこがましい」の違い

「厚かましい」「おこがましい」の違いを、分かりやすく解説します。

「厚かましい」「おこがましい」という言葉は、共に不躾であり人に悪い印象を与えるという共通点がありますが、本来の意味は少し異なるものだと言えます。

「厚かましい」は、行動や態度に慎みがなく、遠慮がないことを表現する際に使用する言葉です。

その一方で、「おこがましい」は、身の程をわきまえずに、出しゃばったり、生意気なことをすることを表現する際に使用する言葉だと言えるでしょう。

「厚かましい」の例文

・『彼は厚かましい人間で、いつも友人にご飯を無心するが、それでも憎めない人柄なので、嫌われることはない』
・『厚かましいお願いですが、明日のご飯会に、参加していただけないでしょうか?』

「おこがましい」の例文

・『新入社員で何の成果も出していないのに、彼はいつもおこがましい態度をとる』
・『おこがましいことを言って申し訳ありませんが、あなたの資料は誤字だらけなので、非常に読みにくいと感じます』

まとめ

「厚かましい」「おこがましい」は、似たような意味を持つ言葉ですが、微妙にニュアンスが違います。

一般的には、「厚かましい」は遠慮がなくて図々しいことを表現する言葉です。

その一方で、「おこがましい」は身の程をわきまえずに生意気なことを表現する言葉だと言えるでしょう。