この記事では、「地元」と「故郷」の違いを分かりやすく説明していきます。
「地元」とは?
自分が育った場所や、今も住んでおり、詳しき知っている地域を意味する言葉です。
生活拠点というニュアンスがありますまた、「地元」は、自分だけではなく他人も対象であり、慣れ親しんだ場所という意味で使用すると考えられます。
「故郷」とは?
自分が生まれ育った場所を意味する言葉です。
その人が生まれ、一定以上の年齢まで過ごした土地だと言えます。
また、「故郷」は、もう既に別の場所に移り住んだ人が、自分の生まれ育った場所や、家族が住んでいる実家などに対して使用すると考えられます。
「地元」と「故郷」の違い
「地元」と「故郷」の違いを、分かりやすく解説します。
「地元」と「故郷」の違いとしては、今いる住所との関係にあると言えます。
今の住所が生まれ育った場所と同じなら、「地元」と言えますが、「故郷」とは言えないと考えられます。
その一方で、今の住所が生まれ育った場所と違うのであれば、「故郷」と言うことは可能ですが、「地元」とは表現することはないと言えるでしょう。
「地元」の例文
・『彼女は10年ぶりに、地元に帰ることにして、そこで就職することにした』
・『彼は地元で出会った女性と、5年以上にわたる交際の後に、結婚することになった』
「故郷」の例文
・『彼は生まれた頃から、児童養護施設で育ち、故郷というものを知らず、大人になったので、時折寂しい気持ちになる』
・『故郷で大きな地震が発生したので、急いで両親に連絡を取ることにした』
まとめ
「地元」と「故郷」の違いは、基本的、その人とその場所との間にある関係値によって決まると言えます。
「地元」は、自分が現在住んでいる場所や、長く暮らしている場所を指します。
その一方で、「故郷」は、自分が生まれ育った場所や、家族や親戚が住んでいる場所を表現する言葉です。
また、「地元」は客観的な位置づけであり、「故郷」は感情的な思い入れが強い言葉だと言えるでしょう。