この記事では、「報酬」と「報償」の違いを分かりやすく説明していきます。
「報酬」とは?
自分の実施した働きに対して、金銭、給料、物品などが与えられることを意味する言葉です。
「報酬」という言葉は、基本的に、個人の叩き出した成果に基づいて、一定以上の対価を報いるというニュアンスがあります。
固定収入ではなく、その人の実績に基づいて支払われるものという意味が強い言葉だと言えるでしょう。
「報償」とは?
自分が生み出した損害に対し、弁償するという意味をもつ言葉です。
ミスによって生まれてしまったマイナスを、回復させるという意味を表現する際に使用します。
「報酬」と「報償」の違い
「報酬」と「報償」の違いを、分かりやすく解説します。
「報酬」と「報償」の違いとしては、「報酬」は、労働や行為に対する正当な対価の支払いという意味を表現し、「報償」は、損害や損失に対する弁償という意味表現するという点が挙げられます。
また、「報酬」は、全体的に良い意味で使用されることが多く、「報償」は悪い意味で使用されることが多い言葉だと言えるでしょう。
「報酬」の例文
・『彼は今回の契約を締結までもっていったことにより、巨額の報酬を獲得した』
・『彼は役員報酬として、1000万円を手にしたので、最近気になっていた高級車を購入することにした』
「報償」の例文
・『今回の件に関する報償金は、およそ500万円ではあるが、それだけでは今回の損失をカバーしきれない』
・『事故のよって車が破損したので、その報償を求めることにした』
まとめ
「報酬」は、労働や物の使用などに対して支払われる金品や給料などを表現する言葉です。
その一方で、「報償」は、損害や損失などに対して弁償することを表現する言葉です。
つまり、「報酬」は正当な対価として支払われるものであり、「報償」は不当な損害として支払われるものであるという違いがあると言えるでしょう。