「結膜炎」と「はやり目」はいずれも「目の健康」に関わる言葉ですが、意味合いが異なるため区別して理解しておく必要があります。
この記事では、「結膜炎」と「はやり目」の違いを分かりやすく説明していきます。
「結膜炎」とは?
「結膜炎」は「けつまくえん」と読む言葉で、「瞼の裏側と白目を覆っている結膜に起きる炎症の総称」を意味します。
アレルギーや細菌、ウイルスなどが原因で発症し、目の充血や目ヤニの増加、痒み、瞼の腫れといった症状が出ます。
「はやり目」とは?
「はやりめ」と読む「はやり目」は、「流行性結膜炎」または「流行性角結膜炎」を意味する言葉です。
「アデノウイルス」によって感染し、感染力が強いため「はやり目」とも呼ばれています。
「はやり目」が発症すると目の充血や目ヤニ、涙の増加のほか、強い違和感や眼痛が起こることもあります。
「結膜炎」と「はやり目」の違い
「結膜炎」も「はやり目」も「目、特に結膜に起こる炎症」という意味がある点は共通していますが、次のような違いがあります。
「結膜炎」は「目の結膜部分に発生する炎症の総称」を意味します。
「結膜炎」には、花粉やハウスダストといったアレルギー物質が原因で生じる「アレルギー性結膜炎」、インフルエンザ菌や黄色ブドウ球菌などの細菌が目に感染することで起きる「細菌性結膜炎」、後述する「はやり目」や「急性出血性結膜炎」「ヘルペス性結膜炎」をはじめとした「ウイルス性結膜炎」などの種類があります。
一方、「はやり目」は「結膜炎の一種」で、正式には「流行性結膜炎」や「流行性角結膜炎」と呼ばれています。
「はやり目」はアデノウイルス(8型、19型、37型など)が原因で起こる結膜炎で、目が充血したり目ヤニや涙が増加したり、強い違和感や痛みが生じる場合もあります。
「はやり目」は10〜20日程度で軽くなりますが、感染力が強いため、発症したら他者と接する機会を極力避けて静養することが重要とされています。
まとめ
「結膜炎」は「結膜部分に発生する炎症の総称」を示し、「はやり目」は「アデノウイルスによって起こる流行性結膜炎」を示します。
「結膜炎」の種類のひとつに「はやり目」が含まれていることを覚えておきましょう。
ぜひ目の病気や健康に関する言葉を知る参考にしてください。