「軍手」と「ゴム手袋」はいずれも「手」という漢字が用いられた言葉ですが、意味が異なるため区別して覚える必要があります。
この記事では、「軍手」と「ゴム手袋」の違いを分かりやすく説明していきます。
「軍手」とは?
「軍手」は「ぐんて」と読む言葉で、「白色の太い木綿糸などで編まれた手袋」を意味します。
かつて旧陸海軍で使用されていた「軍用手袋」の略称でもあり、耐久性に優れていることから現在は作業用やアウトドア用などの手袋として広く普及しています。
「ゴム手袋」とは?
「ごむてぶくろ」と読む「ゴム手袋」は、「生ゴムやラテックスといったゴム素材で作られた手袋」を意味する言葉です。
水や油などを遮る作用のほか、柔軟性にも富んでいるため肌を何かに触れさせることなく細かな作業ができる手袋として親しまれています。
「軍手」と「ゴム手袋」の違い
「軍手」も「ゴム手袋」も「作業用の手袋」という意味を持つ点は共通していますが、次のような違いがあります。
「軍手」は「太い白色の木綿糸などで編まれた手袋」を意味し、主に掃除やDIY、登山、キャンプ、ガーデニング、引っ越し作業など様々なシーンで活用されています。
「軍手」には、綿100%で編まれた「純綿軍手」、タオルや衣服などの製造過程で発生した繊維クズを紡績した糸で作られた「特紡軍手」、上記の「純綿軍手」と「特紡軍手」を合わせた「混紡軍手」といった種類があるほか、ボツ状の滑り止めがついた「滑り止め軍手」も販売されています。
一方、「ゴム手袋」は「天然ゴムをはじめとしたゴム素材で作られた手袋」を意味し、水仕事や掃除、調理作業のほか、医療や製造加工など幅広い分野で利用されています。
「ゴム手袋」には、天然のゴム素材から作られた「天然ゴム手袋」、石油系の合成ゴムであるニトリルゴムを使用した「ニトリル手袋」とった種類があります。
まとめ
「軍手」は「白色の太い木綿糸などで編まれた手袋」を示し、「ゴム手袋」は「天然ゴムなどのゴム素材で作られた手袋」を示します。
両者の特徴や使用場面の違いを理解して、用途に合わせて使い分けてください。