「新鮮」と「斬新」は双方とも「新」が使われた言葉ですが、意味が異なるため区別して用いる必要があります。
この記事では、「新鮮」と「斬新」の違いを分かりやすく説明していきます。
「新鮮」とは?
「新鮮」は「しんせん」と読む言葉で、「肉や野菜、魚などの食材が新しくいきいきとしていること」または「澄みきっていて汚れがないこと」を意味します。
また、「物事に以前とは違う新しさが感じられること」という意味も持っています。
漢字の「新」は「新しい」「新たにする」を表し、「鮮」は「鮮やか」「生きが良い」「新しい」といった意を示します。
「斬新」とは?
「ざんしん」と読む「斬新」は、「考え方や手法などが極めて新しく独創的、革新的である様子」という意味がある言葉です。
「斬」には「刀で切る」「抜きん出る」「際立つ」という意味があり、「新」には「新しい」「新たにする」といった意味があります。
「新鮮」と「斬新」の違い
「新鮮」も「斬新」も「新しい」という意味合いを含む点は共通していますが、以下のような違いがあります。
「新鮮」には主に三つの意味があり、一つ目は「食材などが新しくいきいきとした状態にあること」、二つ目は「汚れがなく、きれいで澄みきっていること」、三つ目は「従来にはない新しさが感じられること」になります。
一方、「斬新」は「発想や手法などが非常に新しく、独創的である様子」という意味を持っています。
「新鮮」の例文
「新鮮」は「新鮮な〜」や「新鮮である」のように使用します。
日常生活でも気軽に使える表現です。
・『この飲食店では新鮮な海産物を使ったメニューが人気だ』
・『湖畔の朝の空気はとても新鮮です』
・『彼はいつも新鮮な感覚の作品を生み出している』
「斬新」の例文
「斬新」は「斬新な」や「斬新だ」などのように用いられます。
芸術やビジネス、科学技術などの分野でよく耳にする言葉といえます。
・『ファッションに斬新なアイデアを取り入れる』
・『彼女の考え方は斬新で興味深い』
まとめ
「新鮮」は「食材などが新しくいきいきしていること」「澄みきって汚れがないこと」「従来とは違う新しさが感じられること」を示し、「斬新」は「考え方や手法などが新しくて独創的、革新的である様子」を示します。
両者の使用例もチェックして、シーンに合わせて使い分けてください。