「施策」と「取組」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「施策」と「取組」の違いとは?言い換え

この記事では、「施策」「取組」の違いを分かりやすく説明していきます。

「施策」とは?

「施策」とは対策などの計画を実行することです。

政治的な所謂政策を実施することを指して使われる言葉でしたが、昨今のビジネスシーンでは政治と関係なくても何らかの計画を実施することという意味で使われます。

漠然とした方針を立ててその方針に従った行動をとることは「施策」とは言わず、目的とそれを実現するための行動を考えて計画として形にしそれを実際に行うことが「施策」です。

「取組」とは?

「取組」とは精力的に物事を行うことです。

熱心に物事を行うことを取り組むと言い、それが送り仮名を除いてもそのまま同じ意味で使われるようになった言葉と言えます。

「取組」は何をするべきか入念に考えられた計画について使われることもありますが、漠然とした方針に従った行動を取る場合にも使われる言葉であり、しっかりした計画があるかないかを問わず、精力的に物事を行っているという表現として使われる言葉です。

「施策」と「取組」の違い

「施策」「取組」の違いを、分かりやすく解説します。

計画を実施することが「施策」で、物事を精力的に行っていることや精力的に行っている物事が「取組」です。

「施策」は漠然とした方針に従った漠然とした行動は含みませんが、「取組」は漠然とした行動も計画立てられた行動も含みます。

また「施策」はその行動に対する熱意を含みませんが、「取組」は精力的であったり熱心というような熱意を持って行動しているという意味合いを含める言葉です。

「施策」の例文

・『社運をかけた一大プロジェクトの施策が始まる』
・『政府が定めた新制度は来月から施策される』

「取組」の例文

・『我が社は自然環境を保護する取組を行っています』
・『販路拡大のため新しい取組に挑戦する』

まとめ

計画性が必須かどうかと実行するに当たっての熱意を意味合いとして含むかどうかが「施策」「取組」の違いを決める二つのポイントになります。

「施策」は計画性が必須で熱意の意味合いを含めない、「取組」は計画性が必須ではなく熱意を持って実行するという点が重要とおぼえておきましょう。