「歩く」と「散歩」はいずれも「歩」という漢字が使われていますが、意味が異なるため区別して使用することが必要です。
この記事では、「歩く」と「散歩」の違いを分かりやすく説明していきます。
「歩く」とは?
「歩く」は「あるく」と読む言葉で、「足を前後に動かして前方に進む」及び「歩行する」という意味を持ちます。
「あちらこちらを移動する」という意味もあり、「徒歩だけでなく乗り物などを使って外出する」際に使用することもあります。
上記のほかに、「月日を過ごす」という意味で用いられる場合もあります。
「散歩」とは?
「さんぽ」と読む「散歩」は、「散らす」「とりとめのない」「気ままである」などを表す「散」と、「歩く」「成り行き」「進み具合」といった意を示す「歩」で構成される熟語です。
「健康や気分転換などのために、あてもなくのんびりと歩くこと」を意味します。
「歩く」と「散歩」の違い
「歩く」も「散歩」も「歩行する」という意味合いを持つ点は共通していますが、次のような違いがあります。
「歩く」は「足を動かして前方に進む」という意味があるように「歩行そのもの」を示す意味合いが強い印象があります。
また、「歩く」は「あちこちを移動する」という意味も含み、この場合は「徒歩に限らず乗り物などを利用して外出する」時にも使用されます。
そのほか、「歩く」には「月日を経る」という意味も持ち合わせています。
一方、「散歩」の場合は、「健康や気晴らしなどの目的でぶらぶら歩くこと」「散策すること」という意味があります。
「歩く」の例文
「歩く」は「〜を歩く」「〜まで歩く」などのように使用されます。
日常生活でも気軽に使える表現です。
・『軽い足取りで山道を歩く』
・『彼らはいつも最寄り駅まで歩く』
「散歩」の例文
「散歩」は「〜を散歩する」「散歩に行く」のように用いられています。
こちらも普段の会話でカジュアルに使える言葉です。
・『昼休みに公園を散歩することが日課です』
・『彼は朝と夕方に散歩に行く』
まとめ
「歩く」は「足を動かして前方に進む」「歩行する」「あちらこちらを移動する」などを示し、「散歩」は「健康や気分転換などのために、あてもなくのんびり歩くこと」を示します。
どちらも日常会話で気軽に使える言葉なので、シーンに応じて使い分けてください。