この記事では、「獲得」と「確保」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「獲得」とは?
普通に取りかかっても簡単には得られないものを自分のものにするために、人よりも努力して得ることを「獲得」【かくとく】といいます。
それだけ優秀な人物を引き抜き、自分のチームに入れるために力を振り絞り、苦労して手に入れるのです。
使い方としては、「成績優秀な人材を獲得するために彼は動いた」と滅多にいない者を逃すまいと行動します。
それほど自分のものにしたい気持ちが強く働くのです。
「確保」とは?
確実に自分のものにするために行動して、手に入れる行為を「確保」【かくほ】といいます。
例えば、事件を起こして逃亡する犯人を捕まえて、しっかり腰に紐を巻いて逃げないようにするのが「身柄確保」です。
また、山を登る人の身体に自分の体を紐で繋げて下に落ちないよう転落を防ぐために行います。
このように、手の中から逃したくないものや人を掴まえておくと使うのです。
「獲得」と「確保」の違い
ここでは「獲得」と「確保」の違いを、分かりやすく解説します。
簡単に自分のものにできないが、努力して手に入れることを「獲得」といいます。
とくに、多くの人が欲しいと思う人材を苦労して手にするために走り回ったり、相手を口説くといった努力して野球選手として活躍しそうな学生を引き抜くのです。
もう一方の「確保」は、逃亡犯を逃がさないように腕や腰をしっかり掴み、身柄を取り押させるときによく使われています。
「獲得」は手で掴み取り、「確保」は行動を抑制し、確実に手にするのです。
「獲得」の例文
・『強いチームにするため有能な学生から獲得する』
・『高い得点を打ち出した選手は、高額な賞金を獲得した』
「確保」の例文
・『被災者の身の安全を確保するため、女将は素早く行動した』
・『急な出張で宿泊できる部屋を確保できず、振り回された』
まとめ
とても似た意味で使われていますが、どのような状況でどう使えばいいか調べて、場面により使いこなしてみましょう。