「いざというとき」と「ここぞという時」はいずれも特定のタイミングで使う言葉ですが、意味合いが異なるため注意して使う必要があります。
この記事では、「いざというとき」と「ここぞという時」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いざというとき」とは?
「いさというとき」は「平常時とは異なる緊急事態が生じたとき」や「放置できない重要なことが起こったとき」を意味する言葉です。
「いざ」は、行動を思い立って実行に移す際などに発する掛け声のことを指す表現です。
「ここぞという時」とは?
「ここぞという時」は「物事に対して、今こそ勢いよく働きかけるべきだと思われる時」という意味を持つ言葉です。
「ここぞ」は「仕事や勝負などの流れの中で、その進展に大きな影響を及ぼす転換点」といった意を示す表現です。
「いざというとき」と「ここぞという時」の違い
「いざというとき」も「ここぞという時」も「重要な局面で使用する言葉」という共通点がありますが、以下のような違いがあります。
「いざというとき」は「緊急事態が生じたとき」や「見過ごせないような重大な物事が発生したとき」を意味し、非常事態や一大事などが起こった際に使用します。
一方、「ここぞという時」は「この機会に勢いよく働きかけるべきである時」を意味し、「好機」や「チャンス」に近い意味合いがあります。
「いざというとき」の例文
「いざというとき」は「いざというときに」や「いざというときの」のように用いられます。
比較的様々な分野で使われているフレーズといえます。
・『彼らはいざというときに頼れる人たちだ』
・『いざというときの備えに防災グッズを買い揃えた』
「ここぞという時」の例文
「ここぞという時」は「ここぞという時に」のように使用するのが一般的です。
こちらも幅広い分野で用いられる表現です。
・『彼女は控えめな性格だが、ここぞという時に本領を発揮する』
・『ここぞという時のチャンスを見逃してはならない』
まとめ
「いざというとき」は「平常時とは異なる緊急事態が発生したとき」「放置できない重要なことが起こったとき」を示し、「ここぞという時」は「今こそ勢いよく働きかけるべきである時」を示します。
意味合いに違いはあれど、両者共に重大な状況で用いる言葉であることを覚えておきましょう。
ぜひ参考にして適宜使い分けてください。