この記事では、「涙」と「泪」の違いを分かりやすく説明していきます。
「涙」とは?
感情的になれば涙腺がゆるみ、こぼれ落ちる体液を意味する言葉です。
「涙」は、舐めると塩辛さを感じるもので、眼球が乾燥しないよう、常に潤すための体液でもあると考えられます。
また、「涙」が流れる状況としては、人に叱られたり、辛い出来事があったときですが、楽しいと感じる状況でも流れることがあると言えるでしょう。
「泪」とは?
感動的な出来事や切ない思いを表現することを意味する言葉です。
視覚をもち、物事を見るといった意味合いが強いと考えられます。
とりわけ、悲しいと感じる場面に遭遇した際に、「泪」という漢字を使用することでしょう。
「涙」と「泪」の違い
「涙」と「泪」の違いを、分かりやすく解説します。
「涙」と「泪」は、共に泣くことを意味する言葉ですが、表現の古さと一般性などに違いがあると言えます。
「涙」は、絶え間なく流れる、人間の感情を表現する際に使用する言葉です。
悲しいときや辛いときだけでなく、嬉しいときにも使用されることがあります。
日常会話や文章での使用頻度の高さも特徴的です。
その一方で、「泪」は、視覚を持って物事を見る際に、流れ出ることを意味する言葉です。
「泪」は「涙」と比較すると古風な表現であり、文学作品や詩によく使用されると言えるでしょう。
「涙」の例文
・『彼女の涙を見ると、申し訳ない気持ちになったが、別れる覚悟は揺るがない』
・『病気で苦しむ彼の目から、一筋の涙がこぼれ落ちた』
「泪」の例文
・『泪目で見つめてくる彼女の顔を見ていると、愛しい気持ちが込み上げてきた』
・『あふれ出る泪を、彼女は必死に抑えようと試みた』
まとめ
「涙」と「泪」は、共に泣くことを意味する言葉ですが、使い分けがあると言えます。
「涙」は、悲しみだけではなく、喜びや感動など、喜怒哀楽においてさまざまな感情を感じた際に、目からあふれるものを表現する言葉です。
その一方で、「泪」は古風な表現で、悲しみや切なさが深さを示すと言えるでしょう。
