「策定」と「改定」は双方共に「定」という漢字が含まれた熟語ですが、それぞれ意味が異なるため区別して使う必要があります。
この記事では、「策定」と「改定」の違いを分かりやすく説明していきます。
「策定」とは?
「策定」は「さくてい」と読む言葉で、「特定の計画や政策などを考えて決めること」を意味します。
漢字の「策」には「はかりごと」「計画」「書き付け」といった意味があり、「定」には「さだめる」「決める」「しずめる」「落ち着く」などの意味が含まれています。
「改定」とは?
「かいてい」と読む「改定」は、「制度や法律などを改めて新たに定めること」を意味する言葉です。
「改」は「前のものをやめて新たなものに変える」「調べる」などを表し、「定」は「決める」「さだめる」「落ち着く」「しずめる」といった意を示します。
「策定」と「改定」の違い
「策定」も「改定」も「何かを決めたり定めたりすること」に関する意味を持つ点は共通していますが、次のような違いがあります。
「策定」は「計画や政策などを考えて決めること」を意味し、企業や組織における政策や方針、戦略などを考えて決める際に使用されることが多い言葉です。
一方、「改定」は「法律や制度などを改めて新たに定めること」を意味し、規定や法令、価格などを改めて新しく制定する際に用いられます。
「策定」の例文
「策定」は「〜を策定する」「〜の策定」のように使われます。
普段の生活ではなくビジネス分野でよく目にする言葉といえます。
・『来年度の事業計画を策定する』
・『経営戦略の策定を促す』
「改定」の例文
「改定」は「〜を改定する」や「〜の改定」などのように用います。
ビジネスシーンで使用される機会が多い言葉ですが、日常生活で耳にする場合もあります。
・『会社の就業規則を改定する』
・『商品価格の改定についてお知らせします』
まとめ
「策定」は「計画や政策などを考えて決めること」を示し、「改定」は「法律や規定などを改めて新しく定めること」を示します。
両者の使用例にも着目して、場面に合わせて使い分けましょう。
ぜひ類似する熟語の違いを学ぶ参考にしてください。
