この記事では、「経緯」と「推移」の違いを分かりやすく説明していきます。
「経緯」とは?
物事の入り組んだ事情や、その物事の流れを意味する言葉です。
また、「経緯」という言葉は、この地球上の位置を示す緯度と経度という意味もありますが、それほど使用する言葉ではないと言えるでしょう。
「推移」とは?
時が経つにつれ、状態が変化することや、時が経過することを意味する言葉です。
また、「推移」という言葉は、基本的にさまざまなデータをグラフ化し、その変化を図で示すことが多いと言えるでしょう。
「経緯」と「推移」の違い
「経緯」と「推移」の違いを、分かりやすく解説します。
「経緯」と「推移」の違いとしては、何かしらの物事の筋道や事情を示すか、物事の変化や経過を示すかという点が挙げられます。
「経緯」は、物事が入り組んでいることを前提としていますが、「推移」は、必ずしも入り組んでいるとは限らないと言えます。
また、「経緯」は、物事の入り組んだ事情や流れを表す言葉であり、物事の始まりから終わりまでの筋道や経過を詳しく説明する際に使用し、時には緯度と経度の略称としても使用されます。
その一方で、「推移」は、時が経つにつれて状態が変化することを表す言葉で、何か物事の変化や経過を客観的に示す際に使用され、時が経過することでも、使用されると言えるでしょう。
「経緯」の例文
・『今回の出来事の経緯については、私から皆さんに説明いたします』
・『事の経緯は、半年以上前にまで、遡らなければなりません』
「推移」の例文
・『このデータは、さまざまな有力企業の株価の推移です』
・『人口の推移を見る限り、今後日本の人口が増えることはないと思う』
まとめ
「経緯」と「推移」は、共に何かが変化することを意味する言葉ですが、ニュアンスや使用されるケースが異なると言えます。
「経緯」は、物事の入り組んだ事情やいきさつを表現する言葉です。
その一方で、「推移」は、時が経つにつれて状態が変化することを表現する言葉だと言えるでしょう。