「腰を下ろす」と「座る」はいずれも人の動作に関する言葉ですが、意味の違いはあるのでしょうか。
この記事では、「腰を下ろす」と「座る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「腰を下ろす」とは?
「腰を下ろす」は「こしをおろす」と読むフレーズで、「足を伸ばして身体を縦に支える状態から、尻を下の方に移して椅子や地面、床などに乗せる動作」を意味します。
「座る」と同じ意味を持つ表現といわれています。
「座る」とは?
「すわる」と読む「座る」は、「膝を曲げてものの上に腰を下ろすこと」という意味を持つ言葉です。
「座る」姿勢は、脚部で身体を支える必要がないため脚部を休めて回復を図ることが可能な体位とされています。
そのほか、「座る」は「特定の地位や役職などに就く」という意味で使われる場合もあります。
「腰を下ろす」と「座る」の違い
「腰を下ろす」も「座る」も「立った状態から尻を下げて椅子や床、地面などに乗せる動作」という意味を持つ点は共通しています。
どちらも同じ意味で使用されていますが、「腰を下ろす」よりも「座る」の方が一般的な表現として普及している印象があります。
また、「座る」の場合は上記以外に「何らかの地位や役職などに就く」という意味も持ち合わせています。
「腰を下ろす」の例文
「腰を下ろす」は「〜に腰を下ろす」や「〜と腰を下ろす」のように使用されます。
「座る」に比べると、日常会話で使用する機会は少ないかもしれません。
・『肘掛け椅子に腰を下ろす』
・『ソファにゆっくりと腰を下ろす』
「座る」の例文
「座る」は「〜に座る」のように用いられています。
「座る」には二つの意味があるため、どちらの意味で使われているかは文脈を見て判断しましょう。
・『バスの後方席に座る』
・『センター長の後釜に座る』
まとめ
「腰を下ろす」も「座る」も「膝を曲げて、立った状態から尻を椅子や床などに乗せる動作」を示します。
「座る」に他の意味があることも覚えておきましょう。
両者の使用例もチェックして、シーンに合わせて使い分けてください。