「行き詰まる」と「切羽詰まる」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「行き詰まる」と「切羽詰まる」の違いとは?言い換え

この記事では、「行き詰まる」「切羽詰まる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「行き詰まる」とは?

行き詰まるとは、物事が先に進まずどうしようもなくなることをいいます。

「経営が行き詰まる」といった使い方をします。

行き詰まるは元々は、行く手を遮られて先に行けなくなることを表す言葉でした。

そこから転じて、物事が先に進まないことを表すようになったのです。

「切羽詰まる」とは?

切羽詰まるとは、物事が差し迫ってどうにもならない状況になることをいいます。

追い詰められてどうにも逃げられなくなった状況を表す慣用句です。

切羽は、「刀に付いている薄い金具のこと」を表しています。

切羽が詰まると刀が抜けなくなってしまうので、差し迫っていることや土壇場といった意味を持つようになりました。

「行き詰まる」と「切羽詰まる」の違い

行き詰まるも切羽詰まるも、どうにもならない状況に陥ったことを表す言葉です。

行き詰まるには物事が先に進まないというニュアンスがあり、切羽詰まるには追い詰められているというニュアンスがあります。

「行き詰まる」の例文

・『新しい商品の開発をしているけれど、アイディアが出てこなくて行き詰まってしまった』
・『担当している作家の先生は、行き詰まると必ず散歩に出かける』
・『不況の影響で経営が行き詰まり、倒産するしかなくなった』

「切羽詰まる」の例文

・『来週はテストだというのにあの子は切羽詰まってからではないと勉強しない』
・『じっくり考えたものではなく、切羽詰まって苦し紛れに出したアイディアが採用されました』
・『締め切りが近づいて切羽詰まった時ほど、休憩を入れて頭をリフレッシュさせた方がいい』

まとめ

行き詰まるも切羽詰まるも、どうにもならない状況になったことを表す言葉です。

行き詰まるには先に進まないといったニュアンスがありますが、切羽詰まるには追い詰められているといったニュアンスがあります。