この記事では、「題材」と「単元」の違いを分かりやすく説明していきます。
「題材」とは?
教科における系統性や連続性などを背景に持った学習活動の材料を示すものを意味する言葉です。
「題材」は、教材の一部分であり、学習活動の最低限のまとまりとして設定されるものだと言えます。
また、「題材」は、教科の目標や内容に沿って選ばれ、学習者の興味や関心、経験やレベルに応じて工夫されると考えられます。
「単元」とは?
学習内容の有機的なまとまりを示すものであり、学習に順序性や展開性があり、計画から実際の学習の展開、まとめを一連の活動として設定されるものを意味する言葉です。
「単元」は、複数の題材を計画的に、系統的に組織した一つの大きなテーマや問題として捉えられ、学習者が生活上の課題や社会的な問題に対して自ら考えたり行動したりするための学習の枠組みとなります。
「題材」と「単元」の違い
「題材」と「単元」の違いを、分かりやすく解説します。
「題材」と「単元」の違いは、学習内容のまとまり方や順序性にあると言えます。
「題材」は、さまざまな分野における学習活動の材料を表現する際に使用する言葉です。
学習において必要な最低限のまとまりを意味すると考えられます。
その一方で、「単元」は、複数の題材を計画的、系統的に組織化したものを表現する際に使用する言葉です。
学習において必要な流れをひとまとまりにしたものだと言えるでしょう。
「題材」の例文
・『この映画は、実際に起こった歴史上の出来事を題材にしている』
・『なにか作品づくりを実施するにあたって、彼はいつも題材からヒントを得ている』
「単元」の例文
・『この単元の学習には、注力しなければならない』
・『学生たちは、この単元の内容を苦手としているようだ』
まとめ
「題材」と「単元」は、学習内容のまとまり方によって使い分けられる言葉です。
「単元」は、複数の題材を計画的に組み合わせて、一つのテーマや目標に沿って学習するものを表現する言葉です。
その一方で、「題材」は、単元を構成する一つの要素で、学習活動の最小のまとまりだと言えるでしょう。