この記事では、「してしまった」と「した」の違いを分かりやすく説明していきます。
「してしまった」とは?
「する」という動詞に「しまう」という補助動詞が付いた形で、何かを実施したことに対し、後悔や残念、予想外などの感情を意味する言葉です。
「やってしまった」という言葉は、予定外だったり、無駄遣いだったり、やりすぎだったりというような否定的な気持ちを含むと考えられます。
「した」とは?
「する」という動詞の過去形で、何かを実施したという事実を意味する言葉です。
「した」という言葉には、特に感情や態度は含まれないと言えるでしょう。
「してしまった」と「した」の違い
「してしまった」と「した」の違いを、分かりやすく解説します。
「してしまった」は、「した」に「しまう」という補助動詞が付いた形で、動作や状態が完了したことに対する話者の感情や態度を表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「した」は、単に過去の事実や結果を表す動詞の過去形を表現する際に使用する言葉です。
「してしまった」は、敬語では「致した」や「してしまいました」などに変化します。
また、「しちゃった」という口語的な表現もあります。
これらの表現も、「した」に比べて、感情や態度が強く表れることに注意すると良いでしょう。
「してしまった」の例文
・『彼女は絶対に失敗してはいけない仕事をミスしてしまったので、1日中落ち込んでいた』
・『どこかでスマホを落としてしまったので、急いで今日の道筋をたどることにした』
「した」の例文
・『今日は打ち解けるために、皆でゲームして遊ぶことにした』
・『自分が何したか分かっているのかい?』
まとめ
「してしまった」と「した」は、過去の行為を表すときに使いますが、意味やニュアンスが違います。
「してしまった」は、完了や後悔の気持ちを表すことが多く、「した」は単に過去の事実を述べることが多いと言えるでしょう。