「就職氷河期」と「売り手市場」の違いとは?分かりやすく解釈

「就職氷河期」と「売り手市場」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「就職氷河期」「売り手市場」の違いを分かりやすく説明していきます。

「就職氷河期」とは?

「就職氷河期」とは?

「就職氷河期」とは、一般的に1993~2002年くらいの時期を指します。

この時期にちょうど就職を迎えた人が、「就職氷河期だったので大変だったよ」などと使うことが多く、この時期には希望の企業に就職することは至難の業だと言われていました。

1993年初頭に「バブル」と呼ばれていた好景気が終焉し、一気に不景気な世の中に転じてしまった為、それからおよそ10年間はどの企業も採用枠を縮小していたことが原因です。

2002年以降は序々に景気も回復し、採用枠も広がっていきましたが、この10年間にちょうど就職を迎えてしまった人が、大変な目に遭ったと当時の回顧でよく使う言葉です。

「売り手市場」とは?

「売り手市場」とは?

「売り手市場」は、先の「就職氷河期」とは全く逆で、求人の募集に対して応募が少ない状態を指して使う言葉です。

「就職氷河期」と比較すると、現在はこの「売り手市場」だと表現できるように、具体的にいつがこのような時期だったと使われることもありますが、基本的には有効求人倍率(1で募集と応募が同数、それより上になるほど募集が多い状態です)によって表現されるものです。

「就職氷河期」には、これが1を切ったり、上がっても1. 2という程度に留まっていましたが、2003年以降は序々に回復し、2006年には1.56まで上がり、2019年は1.59という数字でした。

これがいくつだと「売り手市場」という基準がある訳ではありませんが、昨年より数字が上がれば、「昨年より売り手市場となっている傾向がある」のように使うことができます。

「就職氷河期」と「売り手市場」の違い

「就職氷河期」と「売り手市場」の違い

「就職氷河期」「売り手市場」の違いを、分かりやすく解説します。

簡単に言ってしまえば、「就職氷河期」は、求人がとても少なかった時期のことで、「売り手市場」は、その逆に求人が多い時期に使われる言葉です。

また、「就職氷河期」には、それと表現される具体的な時期がありますが、「売り手市場」は、主に比較から使われる言葉となっています。

まとめ

まとめ

「就職氷河期」「売り手市場」は、このような言葉です。

「就職氷河期」の定義については曖昧な部分もあるので、先の期間が正しいとは限らず、ごく一般的な見解になります。