「ネイリスト検定」と「ジェルネイル検定」はプロのネイリストになるための資格ですが、内容や目的が異なるため注意が必要です。
この記事では、「ネイリスト検定」と「ジェルネイル検定」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ネイリスト検定」とは?
「ネイリスト検定」は、「公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター」主催の検定試験で、「ネイリストとして必要な正しい知識や技能を包括的に身につけること」を目的としており、正式には「ネイリスト技能検定」と表記します。
「ジェルネイル検定」とは?
「ジェルネイル検定」は「NPO法人日本ネイリスト協会」主催の検定試験で、「ジェルネイルをサロン等で施術するために不可欠な知識や技術を身につけること」を目的としています。
正式には、上記団体の英語名“Japan Nailist Association”の略称を使用し「JNAジェルネイル検定」と表記します。
「ネイリスト検定」と「ジェルネイル検定」の違い
「ネイリスト検定」と「ジェルネイル検定」の大きな違いは、それぞれの主催団体や検定の目的、等級や検定内容、開催日程にあります。
「ネイリスト検定」の主催団体は「公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター」で、「ネイルに関する幅広い知識を総合的に学び、国内外で活躍するネイリストを育てること」を目的としています。
「ネイリスト検定」の等級は「1級」、「2級」、「3級」で、2級と3級は筆記試験と実技試験がおこなわれますが、1級は筆記と実技に加えて事前審査が実施されます。
いわゆる「飛び級」が禁止されているため、3級から順番に取得する必要があります。
開催日程は「1月(冬季)」、「4月(春季)、「7月(夏季)」、「10月(秋季)」で、指定された全国各地の「オフィシャル会場」で実施されます。
なお、開催月によって受験できる等級が異なるため事前にチェックしておきましょう。
一方、「ジェルネイル検定」の主催団体は「NPO法人日本ネイリスト協会」で、「ジェルネイルに関する専門的な知識や技術を身につけること」を目的としています。
「ジェルネイル検定」の等級は「初級」、「中級」、「上級」から成り、いずれも筆記試験と実技試験がおこなわれます。
開催日程については、毎年12月上旬に全国主要都市の指定された会場で実施されます。
なお、「ジェルネイル検定」においても「飛び級」が許されていないため初級から順序立てて取得していく必要がありますが、該当する「ネイリスト検定」を事前に取得しておくことで一部の課題が免除されます。
「ネイリスト検定」の3級以上を取得している場合は「ジェルネイル検定初級」における実技試験の第1課題が免除され、「ネイリスト検定」の2級以上を取得している場合は「ジェルネイル検定中級」における実技試験の第1課題が免除されます。
まとめ
「ネイリスト検定」と「ジェルネイル検定」はネイルサロンへの就職に有利な資格ともいわれていますので、双方の特色を良く把握して取得することがポイントです。
両方の検定を受ける場合は、免除制度を活用して効率良く受験しましょう。
ぜひネイリストを目指す際の参考にしてください。