この記事では、「ステップ」と「サバンナ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ステップ」とは?
気候という観点でみると、温帯から亜寒帯にかけた内陸部を意味する言葉です。
年間降水量は、およそ500mm未満であり、夏は暑く乾燥し、冬は寒くなることが特徴的です。
植生としては、基本的に、木々はほぼ存在しない一方で、草本類が優勢な生態系だと言えます。
多様な生態系が織りなされ、遊牧や放牧が盛んだと考えられます。
「サバンナ」とは?
気候という観点でみると、熱帯地域に分布するものだと言えます。
年間降水量は、およそ1500mm未満であり、年中高温で、雨季と乾季の差が明確であることが特徴的です。
雨季になると、草本類が繁茂し、乾季には木本類が優位になります。
「サバンナ」には、いわゆる動物園で頻繁に見かけるような動物がたくさんおり、ゾウやキリン、ライオンなど、大型の肉食獣と草食動物が共存する関係性が見られます。
「ステップ」と「サバンナ」の違い
「ステップ」と「サバンナ」の違いを、分かりやすく解説します。
「ステップ」と「サバンナ」は、どちらも、基本的に草原が広がる地域の気候を意味する言葉ですが、微妙にニュアンスの違いがあると言えます。
「ステップ」は、乾燥した環境で、夏は暑く、冬は寒く、季節による温度差が大きいと言えます。
遊牧や牧畜が盛んな地域です。
その一方で、「サバンナ」は、乾季と雨季がはっきりしていることが特徴的です。
基本的に、一年中高温で、気温差はあまりありません。
大型の草食動物や肉食動物が多く生息する地域だと言えます。
「ステップ」の例文
・『このステップでは、人々は、家畜を使役することによって、日々の生活を快適に過ごしている』
・『彼はとうとう次のステップに進むときがやってきたようだ』
「サバンナ」の例文
・『広大なサバンナでは、日夜サバイバル競争が行われている』
・『今のあなたの状況は、猛獣ひしめくサバンナに、丸腰で投げ出されていることと、何ら変わりはない』
まとめ
「ステップ」と「サバンナ」は、ともに地理的な用語で、気候や植生の特徴によって区分される地域のことを指します。
「ステップ」は、気温の差が季節により大きく、基本的に乾いている一方で、「サバンナ」は、気温は常に高温であるものの、雨季と乾季で明確に季節は分かれると言えるでしょう。
