「伝える」と「話す」は双方共に人の行為に関連する言葉ですが、詳細な意味合いが異なるため使い分けが必要です。
この記事では、「伝える」と「話す」の違いを分かりやすく説明していきます。
「伝える」とは?
「伝える」は「つたえる」と読む言葉で、「言葉などを使って伝達する」ことを意味します。
また、「特定の物事を受け継いで残したり、次世代に伝授したりする」や「他の場所から何かを持って来る」などの意味も含んでいます。
「話す」とは?
「はなす」と読む「話す」は、「言葉を用いて他者に告げたり語ったりする」という意味を持つフレーズです。
そのほか、「話し合う」「相談する」という意味や、「外国語を使用する」という意味で使用されることもあります。
「伝える」と「話す」の違い
「伝える」も「話す」も「他者に伝達する」という意味合いを含む点は共通していますが、以下のような違いがあります。
「伝える」は「言葉などを使って伝達する」を意味し、言葉のほかに表情や態度、音楽やアートなどを通して情報や意思を伝達する際に使用します。
また、「伝える」は「物事を受け継いで残す」「次世代に伝授する」「他の場所から物などを持って来る」という意味も持っています。
一方、「話す」は「言葉を使って口頭で伝達する」という意味合いが強い言葉といえ、「複数で話し合う」や「外国語を使う」という意味で使用される場合もあります。
「伝える」の例文
「伝える」は「〜を伝える」「〜に伝える」などのように使用します。
ビジネスや芸術など様々な場面で用いられているフレーズです。
・『メールで用件を伝える』
・『秘伝のタレの味付けを伝える』
・『大陸から仏教を伝える』
「話す」の例文
「話す」は「〜に話す」「〜を話す」のように使います。
日常生活でも気軽に使用できる表現です。
・『昨日起こったことを友人に話す』
・『進路について両親に話す』
・『彼は英語とスペイン語を話す』
まとめ
「伝える」は「言葉などを使って伝達する」「特定の物事を受け継いで残したり次世代に伝授したりする」「他の場所から何かを持って来る」を示し、「話す」は「言葉を使って他者に告げる」「話し合う」「外国語を用いる」を示します。
両者の使用方法も参考にして、場面に沿って使い分けてください。