「再会」と「際会」はいずれも「さいかい」と読む言葉ですが、意味が異なるため区別して使う必要があります。
この記事では、「再会」と「際会」の違いを分かりやすく説明していきます。
「再会」とは?
「再会」は、「長い間離ればなれになっていた人が再び会うこと」を意味します。
漢字の「再」には「もう一度」「その次の」「繰り返す」といった意味があり、「会」には「出会う」「集まる」「ひとつに合わせる」などの意味が含まれています。
「際会」とは?
「際会」は「ある時機や事件に偶然出会うこと」「たまたま出くわすこと」という意味がある言葉です。
「際」は「きわ」「境」「とき」「出会い」などを表し、「会」は「出会う」「集まり」「ひとつに合わせる」といった意を示します。
「再会」と「際会」の違い
「再会」も「際会」も「何かに会う」という意味を持つ点は共通していますが、次のような違いがあります。
「再会」は「長い期間別々になっていた人が再度会うこと」を意味し、主に人に対して使用されます。
一方、「際会」は「滅多にない事件または時機などにたまたま出会うこと」を意味し、人に対しては用いない言葉とされています。
「再会」の例文
「再会」は「〜と再会する」や「〜に再会した」「再会を果たす」などのように使用します。
日常生活など様々な場面で使われる表現です。
・『古い職場の同僚たちと再会した』
・『彼らは3年ぶりに再会するようだ』
・『小学校の同級生たちと20年ぶりの再会を果たす』
「際会」の例文
「際会」は「〜に際会する」のように使用します。
「際会」は文章語になるため、会話に用いられる機会は少ないといえます。
・『人生最大の困難に際会する』
・『政権始まって以来の難局に際会する』
・『最初で最後のチャンスに際会する』
まとめ
「再会」は「長い間離ればなれになっていた人が再び会うこと」を示し、「際会」は「ある時機や事件に偶然出会うこと」を示します。
「際会」は使用する場面が少ないかもしれませんが、この機会に意味や使用例をチェックしておきましょう。
ぜひ熟語の違いを学ぶ参考にしてください。