「ビール」と「エール」はどちらも飲み物に関する言葉ですが、意味が異なるため混同せず区別して覚える必要があります。
この記事では、「ビール」と「エール」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ビール」とは?
「ビール」は「麦芽やホップなどを発酵して造る発泡性のアルコール飲料」を意味します。
古代エジプトやバビロニアでは既に飲用されており、現在では世界で最も多く飲まれているアルコール飲料とされています。
発酵方法によって「エール」と「ラガー」の二種類に大別されます。
「エール」とは?
「エール」は「アルコール飲料のビールにおける種類のひとつ」で、「上面発酵によって製造されるビール」を意味します。
歴史が古い発酵方法で、高めの温度によって短期間で発酵・熟成されるのが特徴です。
他のビールに比べて香りが豊かといわれています。
「ビール」と「エール」の違い
「ビール」も「エール」も「麦芽やホップを発酵させて造るアルコール飲料」という共通点がありますが、次のような違いがあります。
「ビール」は上記アルコール飲料の総称を示す意味合いで使用され、国内の有名なビールに多い「ラガー」や後述する「エール」に大別されます。
また、「ラガー」や「エール」以外に自然発酵によって作られるビールも存在します。
一方、「エール」は「ビールの種類のひとつ」を意味し、発酵の過程で酵母が液体の表面に浮かぶことから「上面発酵ビール」と呼ばれることもあります。
「エール」の発酵温度は20℃程度の高温で、発酵期間は3、4日程度、熟成期間は2週間程度とされています。
「エール」は芳醇な香りと豊かな味わいが特徴的で、大手ビールメーカー以外が製造販売する「クラフトビール」に多く見られるほか、「地ビール」と同じような意味合いで使用されることもあります。
まとめ
「ビール」は「麦芽やホップなどを発酵して造る発泡性のアルコール飲料」を示し、「エール」は「ビールの一種で、上面発酵によって造られたビール」を示します。
「エール」には独特の味わいがあることもポイントです。
ぜひビールを味わう機会に参考にしてください。