この記事では、「吃音」と「どもり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「吃音」とは?
吃音は「きつおん」と読みます。
話したいことがスラスラ出てこない、発話の悩みをいいます。
小さい頃にそうなるもの、あるいは年齢に関係なく生まれることもあります。
その原因はよく分かっていなく、吃音に困っている方とそのご家族は大勢います。
ちなみにアメリカのバイデン大統領も、吃音に悩んだ方の1人です。
また諸説ありますが、徳川家の3代将軍・家康も吃音の疑いがあったとされています。
偉人や著名人も悩んでいたのが吃音といえるでしょう。
「どもり」とは?
どもりとは、言葉がくぐもって上手く出ないこと。
滑らかに言えない状況をあらわす、状況のひとつです。
「どもり」は「どもる」から派生した表現で、途切れ途切れの会話や、収まりの悪い発声をする人のことを表現しています。
昔はよく用いられていましたが、現代は「差別的な言葉」と思われることが多く、とくに教育現場や医療現場では使われなくなっています。
相手を傷つける表現でもあるので、安易に使わないようにしましょう。
「吃音」と「どもり」の違い
「吃音」と「どもり」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも言葉の発声が上手くいかないこと、滑らかに出ない様子をあらわします。
正式な言葉は「吃音」、ジャンクな日本語が「どもり」です。
どちらも同じ意味がありますが「どもり」は品のいい表現とされていないので、公のやり取りでは控えられています。
ニュアンスの差を学んでおきましょう。
「吃音」の例文
・『かの有名な将軍も、吃音に悩んだ者の1人だ』
・『吃音かもしれないと思い、専門家に相談した』
「どもり」の例文
・『小さな頃はどもりで、同級生にからかわれました』
・『母は私のどもりを直そうと、躍起になっていました』
まとめ
「吃音」と「どもり」の違いを解説しました。
気になる言葉の差を知って、恥ずかしくない日本語を習得していきましょう。